20世紀のアイドルのことを色々書いて、ふと思ったことがあります。
それが何かというと、70年代アイドルはライバル関係が顕著であるということです。
『小柳ルミ子と天地真理』や『桜田淳子と山口百恵』などがその代表的な例で、『ピンク・レディーとキャンディーズ』などもライバルと言っていいでしょう。
これはなかなか面白そうなので、少し考えていきたいと思います。
そして実際にそのライバル関係のどちらが勝者なのかも、各種データを用いて紐解いていきます。
※2021年2月10日、『70年代女性アイドルのシングル売上ランキング』の項目を追記、それに伴い一部記述を修正しました。
目次
1-1、元祖アイドル対決!『岡崎友紀×吉沢京子』
1-2、ナベプロ一押しアイドル対決!『小柳ルミ子×天地真理』
1-3、1972年音楽賞対決!『麻丘めぐみ×森昌子』
1-4、1973年音楽賞対決!『アグネス・チャン×桜田淳子』
1-5、70年代前半の括りなしアイドル対決!『麻丘めぐみ×アグネス・チャン×浅田美代子』
1-6、花の中三トリオ対決!『桜田淳子×山口百恵』
1-7、3人括り対決!『新三人娘×花の中三トリオ』
1-8、1970年代中盤の歌唱特化型アイドル対決!『太田裕美×岩崎宏美』
1-9、ザ・ピーナッツの後継双子デュオ対決!『リンリン・ランラン×ザ・リリーズ』
1-10、70年代No.1アイドルグループ対決!『キャンディーズとピンク・レディー』
1-11、70年代後半No.1アイドル対決!『山口百恵×ピンク・レディー』
1-12、フレッシュ三人娘No.2対決『高田みづえ×清水由貴子』
1-13、1970年代終盤のNo.1アイドル対決!『榊原郁恵×石野真子×大場久美子』
1-14、キャンディーズの後継3人組アイドル対決『アパッチ×トライアングル×フィーバー』
2、ライバル関係の勝敗算出方法
3、1970年のアイドル人気ランキング
4、1971年のアイドル人気ランキング
5、1972年のアイドル人気ランキング
6、1973年のアイドル人気ランキング
7、1974年のアイドル人気ランキング
8、1975年のアイドル人気ランキング
9、1976年のアイドル人気ランキング
10、1977年のアイドル人気ランキング
11、1978年のアイドル人気ランキング
12、1979年のアイドル人気ランキング
13、70年代女性アイドルのシングル売上ランキング
14、70年代アイドルにおけるライバル関係の勝敗結果
14-1、『岡崎友紀×吉沢京子』
14-2、『小柳ルミ子×天地真理』
14-3、『麻丘めぐみ×森昌子』
14-4、『アグネス・チャン×桜田淳子』
14-5、『麻丘めぐみ×アグネス・チャン×浅田美代子』
14-6、『桜田淳子×山口百恵』
14-7、『新三人娘×花の中三トリオ』
14-8、『太田裕美×岩崎宏美』
14-9、『リンリン・ランラン×ザ・リリーズ』
14-10、『キャンディーズとピンク・レディー』
14-11、『山口百恵×ピンク・レディー』
14-12、『高田みづえ×清水由貴子』
14-13、『榊原郁恵×石野真子×大場久美子』
14-14、『アパッチ×トライアングル×フィーバー』
15、アンケート
16、関連記事
70年代アイドルのライバル関係
まずは私が考えた70年代アイドルのライバル関係を紹介します。
元祖アイドル対決!『岡崎友紀×吉沢京子』
この2人は日本のアイドル文化を築いた2人として有名です。
共に子役時代から活躍し、主にテレビドラマのヒロイン役で高い人気を得ました。
ナベプロ一押しアイドル対決!『小柳ルミ子×天地真理』
共に『新三人娘』に選ばれ、当時、全盛を誇った芸能事務所『渡辺プロダクション』に所属していた2人は70年代アイドルを代表するライバル関係となっています。
ちなみに、“デビュー当時”は同い年でした。(意味は察してください)
1972年音楽賞対決!『麻丘めぐみ×森昌子』
これは各音楽賞の新人賞部門で明確なライバルだった2人。
日本レコード大賞新人賞を麻丘めぐみが獲得し、日本歌謡大賞優秀音楽放送賞を森昌子が獲得。
日本有線大賞新人賞は当時最優秀新人賞を決めずに複数の人が受賞したので、お互いに受賞しています。
1973年音楽賞対決!『アグネス・チャン×桜田淳子』
こちらも各音楽賞の新人賞部門でライバル関係だった2人。
受賞者が2人の日本歌謡大賞優秀音楽放送賞は2人で分け合い、日本レコード大賞新人賞は桜田淳子、日本有線大賞新人賞とゴールデン・アロー賞音楽新人賞をアグネス・チャンが獲得しています。
70年代前半の括りなしアイドル対決!『麻丘めぐみ×アグネス・チャン×浅田美代子』
『新三人娘』、『花の中三トリオ』以外で人気のあった当時のアイドルは、なぜか『ア行』名字が多いことで知られています。
その中でも人気のあったのが、同い年であるこの3人です。
花の中三トリオ対決!『桜田淳子×山口百恵』
70年代アイドルでもっとも有名なライバル関係の2人。
共に中学生で『スター誕生!』に合格し、共に『花の中三トリオ』に選ばれた2人は、上京してきた中学校で同じクラスに在籍するなど、至るところで比較される対象となりました。
3人括り対決!『新三人娘×花の中三トリオ』
日本の芸能史では人気者を3人括りすることがよくありますが、『新三人娘』と『花の中三トリオ』の結成は2年弱しか離れおらず、全盛期が重なっているところがありライバル関係となりました。
1970年代中盤の歌唱特化型アイドル対決!『太田裕美×岩崎宏美』
フォーク×アイドルという形でデビューした太田裕美と、抜群の歌唱力で人気を得た岩崎宏美は、歌唱特化型のアイドルとして1970年代中盤に活躍し『木綿のハンカチーフ』(太田裕美)、『ロマンス』(岩崎宏美)という大ヒット曲を生み出します。
名前も同じ『ひろみ』なので、ひろみ対決ということにもなります。
ザ・ピーナッツの後継双子デュオ対決!『リンリン・ランラン×ザ・リリーズ』
ザ・ピーナッツの活動終盤以降いくつかの双子デュオが誕生し、その後継の座を狙うことになりますが、その中でもヒット曲のあったのがこの2組となります。
70年代No.1アイドルグループ対決!『キャンディーズとピンク・レディー』
1970年代に活躍したアイドルグループと聞いて、必ず答えにあがる2組。
活動が重なっている時期は短いですが、当時のテレビなどではライバル扱いされることもよくありました。
70年代後半No.1アイドル対決!『山口百恵×ピンク・レディー』
1970年代後半というより、70年代アイドルとしてどちらがNo.1なのかも議論になるライバル関係。
1978年の音楽賞では直接対決となり、ピンク・レディーが制す形となりました。
フレッシュ三人娘No.2対決『高田みづえ×清水由貴子』
『フレッシュ三人娘』の人気No.1は榊原郁恵で揺るがないのですが、人気No.2の座には議論があるようです。
https://20th.idol-data.com/shimizu-yukiko/
1970年代終盤のNo.1アイドル対決!『榊原郁恵×石野真子×大場久美子』
ピンク・レディーの本格的な海外進出後に台頭することになる、1970年代終盤に高い人気を得た3人。
一体誰が1番人気だったのでしょうか?
キャンディーズの後継3人組アイドル対決『アパッチ×トライアングル×フィーバー』
キャンディーズ解散発表直前に活動を開始したアパッチ、キャンディーズの事務所の後輩として正当なキャンディーズの後継を主張するトライアングル、キャンディーズが出演していた番組内で第2のキャンディーズを募集する形で誕生したフィーバーの3組は、キャンディーズを後継する代表的な3人組として活動します。
特にアパッチとトライアングルは、キャンディーズの後を次ぎ『8時だョ!全員集合』のレギュラーに同時出演しており、ライバル関係として注目を集めました。(1979年7月14日放送の『8時だョ!全員集合』には、ゲスト出演したフィーバーを含め3グループが勢ぞろいしています。)
以上が私の考えた70年代アイドルのライバル関係です。
ライバル関係の勝敗算出方法
さて、このライバル関係の勝敗をどうやって決めるかですが、実は当時のアイドル界には人気の目安となるような指標が多数あります。
それは、アイドル雑誌が主催していたアイドルの人気投票で、『明星』『平凡』『近代映画』などが行っていました。
古い情報なので全ての情報を持ち合わせてはいませんが、『明星』が行っていた『オールスター紅白ベスト・テン』という人気投票結果だけは情報を得ることができたので、この情報をもとに上記したライバル関係の結果を紐解いていきます。
更にもう1つの指標として、当時人気のあったブロマイドの売り上げを示す『マルベル堂ブロマイド売上ランキング』も使います。
まずは、各年ごとの2つのランキング一覧と簡単な解説をご覧ください。
1970年のアイドル人気ランキング
マルベル堂ブロマイド売上ランキング
順位 | アイドル名 |
---|---|
1位 | 岡崎友紀 |
2位 | 吉沢京子 |
3位 | いしだあゆみ |
4位 | 安倍律子 |
5位 | 小川知子 |
1970年は、まだ明星の人気投票が始まっていないので、ブロマイドの売上ランキングだけとなります。
ランキングでは1位が岡崎友紀、2位が吉沢京子という結果で、この2人の人気が高く、またライバルであったことが分かります。
1971年のアイドル人気ランキング
マルベル堂ブロマイド売上ランキング
順位 | アイドル名 |
---|---|
1位 | 南沙織 |
2位 | 岡崎友紀 |
3位 | 五十嵐じゅん(五十嵐淳子) |
4位 | 吉沢京子 |
5位 | ゴールデン・ハーフ |
1971年は、デビューしたばかりの南沙織が一気に1位を獲得。
岡崎友紀と吉沢京子も相変わらず高い順位を維持しています。
1972年のアイドル人気ランキング
マルベル堂ブロマイド売上ランキング
順位 | アイドル名 |
---|---|
1位 | 南沙織 |
2位 | 五十嵐淳子 |
3位 | 天地真理 |
4位 | 岡崎友紀 |
5位 | 小柳ルミ子 |
6位 | 吉沢京子 |
7位 | ゴールデン・ハーフ |
8位 | いしだあゆみ |
9位 | 紀比呂子 |
10位 | 中野良子 |
明星オールスター紅白ベスト・テン
順位 | 名前 | 票数 |
---|---|---|
1位 | 天地真理 | 106896票 |
2位 | 南沙織 | 61478票 |
3位 | 小柳ルミ子 | 52928票 |
4位 | 麻丘めぐみ | 35135票 |
5位 | 岡崎友紀 | 28823票 |
6位 | 和田アキ子 | 25665票 |
7位 | 欧陽菲菲 | 23221票 |
8位 | 山口いづみ | 18566票 |
9位 | 水前寺清子 | 12913票 |
10位 | 落合恵子 | 12613票 |
11位 | いしだあゆみ | 11420票 |
12位 | 五十嵐じゅん | 8773票 |
13位 | 藤圭子 | 7939票 |
14位 | エバ・マリー | 7210票 |
15位 | 葉山ユリ | 6366票 |
16位 | 吉沢京子 | 5828票 |
17位 | 西口久美子(青い三角定規) | 4973票 |
18位 | マリア・エリザベス(ゴールデン・ハーフ) | 4265票 |
19位 | 范文雀 | 3781票 |
20位 | 吉永小百合 | 3669票 |
1972年から明星の人気投票(オールスター紅白ベスト・テン)が始まります。
結果は『新三人娘』が1位2位3位を独占で、ブロマイド売り上げでも全員5位以内を獲得。
一方、吉沢京子の人気が下降気味であることが分かります。
1973年のアイドル人気ランキング
マルベル堂ブロマイド売上ランキング
順位 | アイドル名 |
---|---|
1位 | 天地真理 |
2位 | 岡崎友紀 |
3位 | 栗田ひろみ |
4位 | 榊原るみ |
5位 | 森昌子 |
6位 | 麻丘めぐみ |
7位 | 南沙織 |
8位 | 桜田淳子 |
9位 | 浅田美代子 |
10位 | 山本リンダ |
明星オールスター紅白ベスト・テン
順位 | 名前 | 票数 |
---|---|---|
1位 | 天地真理 | 145846票 |
2位 | アグネス・チャン | 110236票 |
3位 | 浅田美代子 | 72292票 |
4位 | 南沙織 | 60224票 |
5位 | 麻丘めぐみ | 57384票 |
6位 | 桜田淳子 | 29836票 |
7位 | 岡崎友紀 | 28212票 |
8位 | 森昌子 | 27376票 |
9位 | 小柳ルミ子 | 26904票 |
10位 | 和田アキ子 | 15100票 |
11位 | 山口百恵 | |
12位 | 小林麻美 | |
13位 | 栗田ひろみ | |
14位 | いしだあゆみ | |
15位 | あべ静江 | |
16位 | 藤圭子 | |
17位 | 山本リンダ | |
18位 | 水前寺清子 | |
19位 | 水沢アキ | |
20位 | 吉沢京子 |
1973年は天地真理がブロマイド売り上げでも明星の人気投票でも1位獲得し、見事2冠を達成します。
この年は『花の中三トリオ』の3人が出揃った年でランキングにも早々と登場していますが、『新三人娘』と『花の中三トリオ』の狭間の世代である麻丘めぐみ、アグネス・チャン、浅田美代子が強く、ランキング上位を獲得しています。
1974年のアイドル人気ランキング
マルベル堂ブロマイド売上ランキング
順位 | アイドル名 |
---|---|
1位 | アグネス・チャン |
2位 | 山口百恵 |
3位 | 桜田淳子 |
4位 | 浅田美代子 |
5位 | 岡崎友紀 |
6位 | キャンディーズ |
7位 | 麻丘めぐみ |
8位 | 島田陽子 |
9位 | 坂口良子 |
10位 | 森昌子 |
明星オールスター紅白ベスト・テン
順位 | 名前 | 票数 |
---|---|---|
1位 | 山口百恵 | 100586票 |
2位 | アグネス・チャン | 77976票 |
3位 | 浅田美代子 | 41173票 |
4位 | 南沙織 | 41040票 |
5位 | 桜田淳子 | 34580票 |
6位 | 麻丘めぐみ | 27531票 |
7位 | 天地真理 | 26562票 |
8位 | 風吹ジュン | 15371票 |
9位 | 森昌子 | 12901票 |
10位 | 林寛子 | 10906票 |
11位 | 岡崎友紀 | |
12位 | 研ナオコ | |
13位 | 小柳ルミ子 | |
14位 | チェリッシュ | |
15位 | 伊藤咲子 | |
16位 | マギー・ミネンコ | |
17位 | 浅野ゆう子 | |
18位 | 木之内みどり | |
19位 | 早乙女愛 | |
20位 | あべ静江 |
1974年は山口百恵が一気にブレイクしていることがわかります。
また、アグネス・チャンも高い人気を得ています。
一方で『新三人娘』の人気低下が顕著で小柳ルミ子は両ランキングでベストテン落ちしてしまいました。
岡崎友紀のブロマイド人気はまだまだ健在です。
1975年のアイドル人気ランキング
マルベル堂ブロマイド売上ランキング
順位 | アイドル名 |
---|---|
1位 | 桜田淳子 |
2位 | 山口百恵 |
3位 | キャンディーズ |
4位 | アグネス・チャン |
5位 | 木之内みどり |
6位 | 岡崎友紀 |
7位 | 林寛子 |
8位 | 森昌子 |
9位 | 片平なぎさ |
10位 | 志穂美悦子 |
明星オールスター紅白ベスト・テン
順位 | 名前 | 票数 |
---|---|---|
1位 | 桜田淳子 | 104327票 |
2位 | 山口百恵 | 88698票 |
3位 | アグネス・チャン | 35830票 |
4位 | 南沙織 | 26765票 |
5位 | キャンディーズ | 22216票 |
6位 | 森昌子 | 21913票 |
7位 | 浅田美代子 | 20738票 |
8位 | 岡田奈々 | 13179票 |
9位 | 麻丘めぐみ | 12904票 |
10位 | 片平なぎさ | 12502票 |
11位 | 早乙女愛 | |
12位 | 岡崎友紀 | |
13位 | 天地真理 | |
14位 | 岩崎宏美 | |
15位 | 伊藤咲子 | |
16位 | 小柳ルミ子 | |
17位 | 黒木真由美 | |
18位 | 太田裕美 | |
19位 | 浅野ゆう子 | |
20位 | ザ・リリーズ |
1975年はどちらのランキングも桜田淳子が1位、山口百恵が2位で、『花の中三トリオ』が全盛であることが分かります。
この2人と同期となるキャンディーズもかなり台頭してきています。
一方で『新三人娘』の人気低下は顕著で、明星の人気投票で2年連続1位を獲得した天地真理も人気がかなり下がってしまいました。(新三人娘でもっとも若い南沙織はまだまだ高い人気を得ているが)
1976年のアイドル人気ランキング
マルベル堂ブロマイド売上ランキング
順位 | アイドル名 |
---|---|
1位 | 山口百恵 |
2位 | 桜田淳子 |
3位 | 岡田奈々 |
4位 | キャンディーズ |
5位 | 岩崎宏美 |
6位 | 片平なぎさ |
7位 | 林寛子 |
8位 | 志穂美悦子 |
9位 | 森昌子 |
10位 | 伊藤咲子 |
明星オールスター紅白ベスト・テン
順位 | 名前 | 票数 |
---|---|---|
1位 | 山口百恵 | 148252票 |
2位 | 桜田淳子 | 121139票 |
3位 | 岩崎宏美 | 74671票 |
4位 | キャンディーズ | 56433票 |
5位 | 岡田奈々 | 50699票 |
6位 | 南沙織 | 43852票 |
7位 | 森昌子 | 41368票 |
8位 | 松本ちえこ | 29173票 |
9位 | アグネス・チャン | 27654票 |
10位 | 片平なぎさ | 18990票 |
11位 | 太田裕美 | |
12位 | ザ・リリーズ | |
13位 | 伊藤咲子 | |
14位 | 北村優子 | |
15位 | 秋吉久美子 | |
16位 | 麻丘めぐみ | |
17位 | 浅田美代子 | |
18位 | 林寛子 | |
19位 | 内藤やす子 | |
20位 | アグネス・ラム |
1976年は昨年と逆で、両ランキングとも山口百恵が1位、桜田淳子が2位となっており、2人のライバル関係が激しかったことが分かります。
『新三人娘』の中でもっとも若く人気を保っていた南沙織のランキングも下降線をたどるようになり、『花の中三トリオ』が『新三人娘』の人気を凌駕していく様子が見て取れます。
南沙織と同様に人気を保っていたアグネス・チャンも人気が下がってきてしまいました。
一方で、岡田奈々や岩崎宏美などの新しいアイドルが人気を得ることになります。
1977年のアイドル人気ランキング
マルベル堂ブロマイド売上ランキング
順位 | アイドル名 |
---|---|
1位 | 志穂美悦子 |
2位 | ピンク・レディー |
3位 | 山口百恵 |
4位 | 桜田淳子 |
5位 | 岡田奈々 |
明星オールスター紅白ベスト・テン
順位 | 名前 | 票数 |
---|---|---|
1位 | 山口百恵 | 150383票 |
2位 | ピンク・レディー | 142257票 |
3位 | 桜田淳子 | 100850票 |
4位 | ビューティー・ペア | 48236票 |
5位 | 岩崎宏美 | 37574票 |
6位 | キャンディーズ | 32043票 |
7位 | アグネス・チャン | 20695票 |
8位 | 高田みづえ | 18018票 |
9位 | 清水由貴子 | 16854票 |
10位 | ランナウェイズ | 16703票 |
11位 | オリビア・ニュートン・ジョン | |
12位 | 森昌子 | |
13位 | 榊原郁恵 | |
14位 | 秋吉久美子 | |
15位 | 岡田奈々 | |
16位 | 研ナオコ | |
17位 | 南沙織 | |
18位 | 太田裕美 | |
19位 | 松本ちえこ | |
20位 | 片平なぎさ |
1977年のブロマイド売上1位は、まさかの志穂美悦子!
それを除くと山口百恵とピンク・レディーが人気No.1の座を激しく争っていおり、桜田淳子の人気も健在です。
『フレッシュ三人娘』も台頭してきています。
1978年のアイドル人気ランキング
マルベル堂ブロマイド売上ランキング
順位 | アイドル名 |
---|---|
1位 | ピンク・レディー |
2位 | 大場久美子 |
3位 | 榊原郁恵 |
4位 | 山口百恵 |
5位 | 香坂みゆき |
6位 | 桜田淳子 |
7位 | 志穂美悦子 |
8位 | 木之内みどり |
9位 | 岩崎宏美 |
10位 | 岡田奈々 |
明星オールスター紅白ベスト・テン
順位 | 名前 | 票数 |
---|---|---|
1位 | 山口百恵 | 126524票 |
2位 | ピンク・レディー | 109064票 |
3位 | 榊原郁恵 | 104365票 |
4位 | 桜田淳子 | 71508票 |
5位 | 高田みづえ | 68600票 |
6位 | キャンディーズ | 50243票 |
7位 | 石野真子 | 48841票 |
8位 | 大場久美子 | 45454票 |
9位 | 岩崎宏美 | 36267票 |
10位 | 渡辺真知子 | 35739票 |
11位 | 木之内みどり | |
12位 | アグネス・チャン | |
13位 | 清水由貴子 | |
14位 | ビューティー・ペア | |
15位 | 秋吉久美子 | |
16位 | 中原理恵 | |
17位 | 樹木希林 | |
18位 | 森昌子 | |
19位 | 研ナオコ | |
20位 | 香坂みゆき |
1978年も山口百恵とピンク・レディーが激しく人気No.1の座を争っています。
榊原郁恵、大場久美子、石野真子などの新しいアイドルが台頭する一方で、桜田淳子の人気は若干下降気味となります。
1979年のアイドル人気ランキング
マルベル堂ブロマイド売上ランキング
順位 | アイドル名 |
---|---|
1位 | 大場久美子 |
2位 | 榊原郁恵 |
3位 | 石野真子 |
4位 | 山口百恵 |
5位 | ピンク・レディー |
6位 | 香坂みゆき |
7位 | 相本久美子 |
8位 | 薬師丸ひろ子 |
9位 | 石川ひとみ |
10位 | 斉藤とも子 |
明星オールスター紅白ベスト・テン
順位 | 名前 | 票数 |
---|---|---|
1位 | 山口百恵 | 74569票 |
2位 | 榊原郁恵 | 60778票 |
3位 | 石野真子 | 46981票 |
4位 | 大場久美子 | 22611票 |
5位 | ピンク・レディー | 20651票 |
6位 | 桜田淳子 | 15225票 |
7位 | 岩崎宏美 | 12970票 |
8位 | 高田みづえ | 11739票 |
9位 | 渡辺真知子 | 7103票 |
10位 | アグネス・チャン | 6662票 |
11位 | 藤谷美和子 | |
12位 | 八神純子 | |
13位 | 中島みゆき | |
14位 | キャンディーズ | |
15位 | イルカ | |
16位 | 能瀬慶子 | |
17位 | 研ナオコ | |
18位 | ジャッキー佐藤 | |
19位 | 竹内まりや | |
20位 | 倉田まり子 |
1979年の明星の人気投票は、山口百恵が4連覇と圧倒的な人気を見せて1970年代を締めくくりました。
ブロマイド売り上げは大場久美子が前年2位から1位と高い人気を見せ、次いで榊原郁恵、石野真子という結果。
明星の人気投票では山口百恵に続き榊原郁恵、石野真子、大場久美子がランクインし、この3人が1970年代終盤における女性アイドルの人気スリートップであることがよく分かります。
海外進出したピンク・レディーは、前年より人気がかなり下がっています。
70年代女性アイドルのシングル売上ランキング
※2020年2月9日追記
タイトル | アーティスト | 発売日 | 売上枚数 (万枚) | |
---|---|---|---|---|
1位 | UFO | ピンク・レディー | 1977/12/05 | 155.4 |
2位 | サウスポー | ピンク・レディー | 1978/03/25 | 146.0 |
3位 | わたしの城下町 | 小柳ルミ子 | 1971/04/25 | 134.3 |
4位 | ウォンテッド | ピンク・レディー | 1977/09/05 | 120.1 |
5位 | モンスター | ピンク・レディー | 1978/06/25 | 110.2 |
6位 | 渚のシンドバッド | ピンク・レディー | 1977/06/10 | 100.0 |
7位 | ロマンス | 岩崎宏美 | 1975/07/25 | 88.7 |
8位 | 透明人間 | ピンク・レディー | 1978/09/09 | 88.6 |
9位 | 木綿のハンカチーフ | 太田裕美 | 1975/12/21 | 86.7 |
10位 | 微笑がえし | キャンディーズ | 1978/02/25 | 82.9 |
11位 | 瀬戸の花嫁 | 小柳ルミ子 | 1972/04/10 | 74.1 |
12位 | 津軽海峡冬景色 | 石川さゆり | 1977/01/01 | 72.7 |
13位 | カメレオン・アーミー | ピンク・レディー | 1978/12/05 | 70.8 |
14位 | カルメン’77 | ピンク・レディー | 1977/03/10 | 66.3 |
15位 | 横須賀ストーリー | 山口百恵 | 1976/06/21 | 66.1 |
16位 | S.O.S | ピンク・レディー | 1976/11/25 | 65.4 |
17位 | 京のにわか雨 | 小柳ルミ子 | 1972/08/10 | 61.3 |
18位 | ペッパー警部 | ピンク・レディー | 1976/08/25 | 60.5 |
19位 | ひとりじゃないの | 天地真理 | 1972/05/21 | 60.1 |
20位 | 小さな恋の物語 | アグネス・チャン | 1973/10/25 | 58.0 |
21位 | センチメンタル | 岩崎宏美 | 1975/10/25 | 57.3 |
22位 | 冬の駅 | 小柳ルミ子 | 1974/10/10 | 56.0 |
23位 | ちいさな恋 | 天地真理 | 1972/02/01 | 54.7 |
24位 | 17才 | 南沙織 | 1971/06/01 | 54.2 |
25位 | いい日旅立ち | 山口百恵 | 1978/11/21 | 53.6 |
26位 | 星の砂 | 小柳ルミ子 | 1977/04/25 | 53.5 |
27位 | 冬の色 | 山口百恵 | 1974/12/10 | 52.9 |
28位 | はじめての出来事 | 桜田淳子 | 1974/12/05 | 52.7 |
29位 | 虹をわたって | 天地真理 | 1972/09/01 | 51.7 |
30位 | せんせい | 森昌子 | 1972/07/01 | 51.4 |
31位 | お祭りの夜 | 小柳ルミ子 | 1971/9/10 | 50.9 |
32位 | プレイバックPart2 | 山口百恵 | 1978/05/01 | 50.8 |
33位 | 赤い衝撃 | 山口百恵 | 1976/11/21 | 50.4 |
34位 | 恋する夏の日 | 天地真理 | 1973/07/01 | 50.2 |
35位 | わたしの彼は左きき | 麻丘めぐみ | 1973/07/05 | 49.5 |
36位 | 赤いハイヒール | 太田裕美 | 1976/06/01 | 48.7 |
37位 | イミテイション・ゴールド | 山口百恵 | 1977/07/01 | 48.4 |
38位 | 赤い風船 | 浅田美代子 | 1973/04/21 | 48.1 |
39位 | 若葉のささやき | 天地真理 | 1973/03/21 | 48.1 |
40位 | パールカラーにゆれて | 山口百恵 | 1976/09/21 | 47.0 |
41位 | 夢先案内人 | 山口百恵 | 1977/04/01 | 46.8 |
42位 | 愛に走って | 山口百恵 | 1976/03/21 | 46.5 |
43位 | 秋桜 | 山口百恵 | 1977/10/01 | 46.0 |
44位 | ふたりの日曜日 | 天地真理 | 1972/12/05 | 44.7 |
45位 | ひと夏の経験 | 山口百恵 | 1974/06/01 | 44.6 |
46位 | 草原の輝き | アグネス・チャン | 1973/07/25 | 44.5 |
47位 | 水色の恋 | 天地真理 | 1971/10/01 | 43.2 |
48位 | ちっぽけな感傷 | 山口百恵 | 1974/09/01 | 43.2 |
49位 | 能登半島 | 石川さゆり | 1977/05/10 | 42.5 |
50位 | 芽ばえ | 麻丘めぐみ | 1972/06/05 | 42.0 |
51位 | 思秋期 | 岩崎宏美 | 1977/09/05 | 40.4 |
52位 | 十七の夏 | 桜田淳子 | 1975/06/05 | 40.4 |
53位 | 愛の迷い子 | アグネス・チャン | 1974/12/21 | 40.2 |
54位 | 漁火恋唄 | 小柳ルミ子 | 1972/11/10 | 39.7 |
55位 | ファンタジー | 岩崎宏美 | 1976/01/25 | 39.3 |
56位 | わな | キャンディーズ | 1977/12/05 | 39.2 |
57位 | やさしい悪魔 | キャンディーズ | 1977/03/01 | 39.0 |
58位 | 絶対絶命 | 山口百恵 | 1978/08/21 | 37.6 |
59位 | 同級生 | 森昌子 | 1972/10/05 | 36.7 |
60位 | しあわせ芝居 | 桜田淳子 | 1977/11/05 | 36.5 |
61位 | 春一番 | キャンディーズ | 1976/03/01 | 36.2 |
62位 | 夏にご用心 | 桜田淳子 | 1976/05/25 | 36.0 |
63位 | 九月の雨 | 太田裕美 | 1977/09/01 | 35.6 |
64位 | 純潔 | 南沙織 | 1972/05/21 | 35.1 |
65位 | 白い約束 | 山口百恵 | 1975/12/21 | 35.0 |
66位 | ひとり歩き | 桜田淳子 | 1975/03/05 | 34.1 |
67位 | 星に願いを | アグネス・チャン | 1974/02/25 | 34.0 |
68位 | 中学三年生 | 森昌子 | 1973/02/05 | 32.9 |
69位 | 夏ひらく青春 | 山口百恵 | 1975/06/10 | 32.9 |
70位 | 美・サイレント | 山口百恵 | 1979/03/01 | 32.9 |
71位 | ひなげしの花 | アグネス・チャン | 1972/11/25 | 32.8 |
72位 | 愛の嵐 | 山口百恵 | 1979/06/01 | 32.8 |
73位 | ささやかな欲望 | 山口百恵 | 1975/09/21 | 32.6 |
74位 | 思い出のセレナーデ | 天地真理 | 1974/09/01 | 32.4 |
75位 | 未来 | 岩崎宏美 | 1976/05/01 | 31.4 |
76位 | 乙女座宮 | 山口百恵 | 1978/02/01 | 31.4 |
77位 | 春のおとずれ | 小柳ルミ子 | 1973/02/25 | 31.2 |
78位 | 硝子坂 | 高田みづえ | 1977/03/25 | 31.1 |
79位 | しあわせ未満 | 太田裕美 | 1977/01/21 | 31.0 |
80位 | 最後の一葉 | 太田裕美 | 1976/09/21 | 30.6 |
81位 | ピンク・タイフーン | ピンク・レディー | 1979/05/01 | 29.8 |
82位 | 暑中お見舞い申し上げます | キャンディーズ | 1977/06/21 | 29.8 |
83位 | ドリーム | 岩崎宏美 | 1976/11/25 | 29.7 |
84位 | 色づく街 | 南沙織 | 1973/08/21 | 29.6 |
85位 | 暖流 | 石川さゆり | 1977/09/01 | 29.2 |
86位 | ねえ!気がついてよ | 桜田淳子 | 1976/08/25 | 28.6 |
87位 | 天使のくちびる | 桜田淳子 | 1975/08/25 | 28.1 |
88位 | アン・ドゥ・トロワ | キャンディーズ | 1977/09/21 | 28.1 |
89位 | コーヒーショップで | あべ静江 | 1973/05/25 | 28.0 |
90位 | 万華鏡 | 岩崎宏美 | 1979/09/15 | 27.8 |
91位 | 木枯しの二人 | 伊藤咲子 | 1974/12/01 | 27.8 |
92位 | 恋人試験 | 松本ちえこ | 1976/05/25 | 27.7 |
93位 | 哀愁のページ | 南沙織 | 1972/09/21 | 27.3 |
94位 | 傷つく世代 | 南沙織 | 1973/05/01 | 27.1 |
95位 | しなやかに歌って | 山口百恵 | 1979/09/01 | 27.1 |
96位 | 妖精の詩 | アグネス・チャン | 1973/04/10 | 27.0 |
97位 | ゆれてる私 | 桜田淳子 | 1975/11/25 | 27.0 |
98位 | ジパング | ピンク・レディー | 1979/03/09 | 26.9 |
99位 | 熱帯魚 | 岩崎宏美 | 1977/07/05 | 26.8 |
100位 | みずいろの手紙 | あべ静江 | 1973/09/25 | 26.4 |
101位 | 年下の男の子 | キャンディーズ | 1975/02/21 | 26.0 |
102位 | 女はそれを我慢できない | アン・ルイス | 1978/05/05 | 25.4 |
その他、特出すべき70年代アイドルの最高売り上げシングル | ||||
- | 夏のお嬢さん | 榊原郁恵 | 1978/07/01 | 20.2 |
- | セクシー・バス・ストップ | 浅野ゆう子 | 1976/04/25 | 18.9 |
- | 私は忘れない | 岡崎友紀 | 1972/10/05 | 16.8 |
- | 涙の太陽 | 安西マリア | 1973/07/05 | 12.8 |
- | 太陽の彼方 | ゴールデン・ハーフ | 1972/05/25 | 12.6 |
- | ジュリーがライバル | 石野真子 | 1979/09/25 | 10.8 |
- | 青春の坂道 | 岡田奈々 | 1976/03/10 | 10.6 |
- | 素敵なラブリーボーイ | 林寛子 | 1975/09/10 | 9.1 |
- | 横浜いれぶん | 木之内みどり | 1978/02/25 | 8.6 |
- | 恋のインディアン人形 | リンリン・ランラン | 1974/04/15 | 8.4 |
- | 好きよキャプテン | ザ・リリーズ | 1975/09/20 | 8.3 |
- | お元気ですか | 清水由貴子 | 1977/03/01 | 8.2 |
- | 純愛 | 片平なぎさ | 1975/01/20 | 7.7 |
- | HOW! ワンダフル | 倉田まり子 | 1975/08/21 | 7.4 |
- | トライアングル・ラブレター | トライアングル | 1978/04/21 | 7.0 |
- | ディスコ・ドリーム | 大場久美子 | 1978/12/01 | 4.8 |
以上が、70年代アイドルが1970年代に発売したシングルレコードのベスト100及び25万枚以上売り上げたシングルレコード一覧です。(ただし1980年代以降の売り上げも含む)
このランキングでは、ベスト5の内4曲、ベスト10の内6曲をランクインさせたピンク・レディーが圧倒的で、他を寄せ付けない結果となっています。
70年代アイドルにおけるライバル関係の勝敗結果
『岡崎友紀×吉沢京子』
1970年代前半の吉沢京子の人気も相当高かったですが、岡崎友紀に上記ランキングで勝ったことは1度もなく、岡崎友紀のほうが人気が高かったと言えます。
また岡崎友紀は長年に渡ってブロマイド売り上げ上位にランクインし、歴代最高の売上を誇っているそうです。
『小柳ルミ子×天地真理』
音楽賞での実績やシングルレコードの売り上げは小柳ルミ子が勝っていますが、人気面では天地真理が圧倒しています。
『麻丘めぐみ×森昌子』
ここは音楽賞のライバル関係なので人気は本来関係ないですが、人気面では麻丘めぐみのほうが高い状態でした。
『アグネス・チャン×桜田淳子』
こちらも音楽賞でのライバル関係なのですが、人気面やレコード売り上げ面でも甲乙つけがたいライバル関係であったことが分かります。
『麻丘めぐみ×アグネス・チャン×浅田美代子』
共に21歳で結婚引退した麻丘めぐみと浅田美代子は人気のあった時期が短い傾向が強く、全体的にこのライバル関係はアグネス・チャンが勝者と見ていいでしょう。
『桜田淳子×山口百恵』
当初は激しいライバル関係となっていた2人ですが、次第に山口百恵の人気が圧倒的になっていき、勝敗がハッキリしていきます。
『新三人娘×花の中三トリオ』
上記ランキングから、花の中三トリオがデビューして新三人娘の人気を奪っていく様子がよく分かります。
ただしレコード売り上げでは、新三人娘が築いた記録を花の中三トリオはなかなか追い抜けなかったようです。
『太田裕美×岩崎宏美』
太田裕美は年齢的にデビューが少し遅かった分あまりアイドル扱いされていなかったのか、そこまで人気が高くなかったようで、このライバル関係は(人気面において)岩崎宏美の勝利が明確です。
『リンリン・ランラン×ザ・リリーズ』
上記の人気ランキングではザ・リリーズがかろうじてランクインしているのみで、どちらも大きく成功しているとは言えない状況であり、ライバル関係以前の状況であったようです。
『キャンディーズとピンク・レディー』
キャンディーズは解散の衝撃から後年の評価が上がっている傾向がありますが、当時の人気はピンク・レディーのほうが当然勝っており、レコード売り上げでもピンク・レディーが圧倒しています。
『山口百恵×ピンク・レディー』
山口百恵とピンク・レディーは1977年や1978年に人気面で激しく争っており、どちらが勝者かの判断が付きませんが、長く活躍したという意味で70年代アイドルの人気No.1は山口百恵だったのではないかと思います。
ただしレコード売り上げ面では比較にならないほどピンク・レディーが勝っており、ピンク・レディーの瞬間最大風速は山口百恵を含む70年代アイドル全てを飲み込んでしまうレベルだったようです。
『高田みづえ×清水由貴子』
ここの勝負は普通に高田みづえが勝っています。
『榊原郁恵×石野真子×大場久美子』
ブロマイド売上では大場久美子、明星の人気投票では榊原郁恵が勝っていて、どちらの人気が高かったのか判断が付きません。(T_T)
石野真子は2人より若干人気が低いように見えますが、翌年(1980年)の明星人気ランキングでは1位を獲得しており、3人の人気は本当に甲乙つけがたい状況だったようです。(同ランキングで榊原郁恵は3位、大場久美子は一気に13位まで下降)
ちなみに、大場久美子のレコード売り上げが以上に低い理由は・・・
『アパッチ×トライアングル×フィーバー』
どのグループも上記の人気ランキングで全くランクインしておらず、当時はキャンディーズのイメージが相当強かったことだけが分かりました。(^_^;)
以上、70年代アイドルのライバル関係と、その勝敗結果について考えてみました。
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