アイドル歌手の礎を築いた『天地真理』

天地真理プロフィール

生年月日1951年11月5日
芸能界入り音楽系の高校卒業後、音楽事務所を経て女優の天路圭子に出会い芸能界入り
キャッチフレーズ(あなたの心の隣にいるソニーの)白雪姫
レコードデビュー1971年10月1日(水色の恋)
主要音楽祭受賞歴
(最優秀新人賞)
主要音楽祭受賞歴
(大賞)
ゴールデン・アロー賞
受賞歴
1972年特別賞
日本アカデミー賞受賞歴
(最優秀賞、新人賞)
ドラマアカデミー賞受賞歴
(主演賞、助演賞、新人賞)
紅白歌合戦出場回数
(2019年まで)
3回
代表曲
()内はオリコン最高順位
71年:水色の恋(3位)
72年:ちいさな恋(1位)
72年:ひとりじゃないの(1位)
72年:虹をわたって(1位)
73年:若葉のささやき(1位)
73年:恋する夏の日(1位)
73年:空いっぱいの幸せ(3位)
他多数
ホームページ https://www.amachimari.com/
http://www.sonymusic.co.jp/artist/MariAmachi/

デビューはあの人気ドラマ?

天地真理が芸能界に入ったのは、『ヤング720』という視聴者参加番組に出演したことがきっかけでしたが、実質的なデビューは、森光子主演の銭湯を舞台とした人気ドラマ『時間ですよ』の第2シリーズ(1971年7月21日~1972年3月15日)への出演となります。(渡辺プロダクションには1970年の12月から所属)
このドラマでの役どころは、銭湯の隣に住む可愛い子(マリちゃん)というもので、銭湯で働く堺正章(ケンちゃん)がひたすら憧れるという設定でした。
天地真理はこのドラマにより『隣のマリちゃん』として大きな人気を得ます。

特にドラマの中で堺正章と一緒に歌を披露するシーン(もしくは1人で歌唱)はとても有名で、歌手としての天地真理の人気も高めていきます。
1973年に放送された同ドラマの第3シリーズでは、新たな登場人物となった浅田美代子を交え歌を披露することもありました。

国民的アイドルへ

『時間ですよ』出演中にレコードデビューした天地真理は、歌手としてもすぐさま人気に火が付き、デビュー曲の『水色の恋』から上々の売り上げが続きます。
以下、デビューシングルから8枚目のシングルまでの、発売日とオリコン最高順位です。

1971年10月 1日:水色の恋(3位)
1972年 2月 5日:ちいさな恋(1位)
1972年 5月21日:ひとりじゃないの(1位)
1972年 9月 1日:虹をわたって(1位)
1972年12月 5日:ふたりの日曜日(3位)
1973年 3月21日:若葉のささやき(1位)
1973年 7月 1日:恋する夏の日(1位)
1973年10月21日:空いっぱいの幸せ(3位)

以上のように、天地真理はデビューから2年間に渡りオリコンチャートで3位以上を記録し、内5曲は1位になっています。
当時は連続してオリコン1位を獲得するのが難しい時代だったので、この売り上げは快挙と言っていいほどのものでした。

今はAKB48のシングル曲が何十作も連続してオリコン1位を獲得する時代なので、この快挙をいまいち理解できない人も多いことでしょう。
そこで、他の70年代アイドルとオリコンチャート1位獲得シングル数を比べてみます。

小柳ルミ子:4曲
南沙織:0曲
山口百恵:4曲
桜田淳子:1曲
森昌子:0曲
キャンディーズ:1曲
ピンクレディー:9曲

以上のように、天地真理のオリコン1位獲得シングル5曲というのは、70年代アイドルの中ではピンクレディーに次ぐもので、あの山口百恵をも上回っています。
このように当時の天地真理の人気はすさまじく、更に親しみやすく愛らしい顔立ちから『国民的アイドル』と呼ばれました。

そんな人気を象徴するかのように、1972年10月からはTBSの19:00から19:30までの枠で冠番組も始まります。

真理ちゃんとデイト(1972年10月5日~1973年3月29日)
となりの真理ちゃん(1973年4月5日~1973年9月27日)
とび出せ!真理ちゃん(1973年10月4日~1974年3月28日)
アタック!真理ちゃん(1974年4月4日~1974年9月26日)
はばたけ!真理ちゃん(1974年10月3日~1975年3月27日)

以上のように、この放送枠での番組は2年半続き、番組のタイトルから俗に『真理ちゃんシリーズ』と呼ばれています。

アイドル歌謡の誕生

1970年代の初めは、アイドル歌謡が生まれた時期です。
アイドル歌謡は、今までの日本歌謡と曲調が違い、明るく若者向けのものでした。
そしてこのアイドル歌謡は、天地真理の登場によって生まれたと言っても過言ではありません。

天地真理はファルセットを使った特徴的な歌い方をしていましたが、これはおそらく中学から音楽系の私立学校に通っていたことが影響しているものと思われます。
天地真理のデビューは19歳のときだったので、芸能界に入る前に中学校高校で6年間も歌の勉強をしていました。
しかも高校からは声楽科を専攻したため、今までの歌謡曲歌手とは歌い方がかなり異なっていたのです。
天地真理の歌い方や楽曲を言葉で説明するのは難しいですが、分かりやすく称するなら『NHKの教育テレビで流れるような音楽』で、前世代のアイドル的な女性歌手だったザ・ピーナッツやスパーク三人娘(園まり、中尾ミエ、伊東ゆかり)とは、歌い方にも曲調にも明らかな違いがありました。

このような歌い方や曲調は元々あったかもしれませんが、ヒットはしていなかったと思われます。
例えば、天地真理より1年半前にデビューし人気を博し、元祖アイドルとも呼ばれる岡崎友紀が歌ったドラマ主題歌などは、アイドル歌謡に分類されるようなものでしたがどれもそんなにヒットしてません。
天地真理はあの曲調、あの歌い方でヒットを重ね、その後の歌謡界に大きな変革をもたらしたのです。
このようなことから天地真理は『元祖アイドル歌手』と称され、70年代以降はアイドル歌謡のヒットが続いていきます。

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ライバル小柳ルミ子との関係

天地真理と同年にデビューし、南沙織と共に『新三人娘』と称された小柳ルミ子は、天地真理と同じく当時全盛を誇っていた渡辺プロダクションの所属で、一緒に活動することも多々ありました。
天地真理はあまり気にしていなかったそうですが、小柳ルミ子は何でもかんでも天地真理と比べらることに嫌悪感を感じていたそうです。
当然、天地真理の人気対する嫉妬心もあったことでしょう。
レコードの売り上げは小柳ルミ子のほうが上なのに、一般の人気は天地真理のほうが高く、おそらく現場での待遇も天地真理のほうが良かったでしょうから、小柳ルミ子は天地真理を一方的に嫌っていたそうです。

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人気の低迷

上気してきたように、1970年代前半に壮絶な人気を得た天地真理でしたが、1975年に入ると人気が低迷。
NHK紅白歌合戦の出場も1974年を最後に途絶え、レコードの売り上げもみるみる落ちてしまいます。

1974年 2月 1日:恋人たちの港(4位)
1974年 6月 1日:恋と海とTシャツと(8位)
1974年 9月 1日:想い出のセレナーデ(4位)
1974年12月10日:木枯らしの舗道(14位)
1975年 4月 1日:愛のアルバム(15位)
1975年 5月21日:初めての涙(26位)
1975年 9月 1日:さよならこんにちわ(36位)
1975年12月 5日:夕陽のスケッチ(58位)

更に1977年の1月には体調不良から入院し、そのまま2年半の休業に入ることとなりました。

復帰は1979年5月となりましたが、芸能界の流れは速く、過去の人となった天地真理に回ってくる仕事はほとんどありませんでした。
1980年代はそんな状態が長く続き、更に1990年代に入ると元アイドルとは思えないような体系や容姿となってしまい往年のファンを大いに落胆させます。
また、それが原因なのか懐メロ番組などに呼ばれることもほとんどありませんでした。

天地真理の現在

現在の天地真理は、芸能活動も事実上の休止状態で、高齢者向けの住宅で1人暮らしをしているそうです。
このような一時代を築いたアイドルの現状に、寂しさを覚える人も多いことでしょう・・・

私の好きな天地真理楽曲

私が好きな天地真理の楽曲は、

ひとりじゃないの

です。

『ひとりじゃないの』は天地真理の3枚目のシングル曲で最大のヒット曲なのですが、前に出した2枚よりも明るい曲調で、後に続くアイドル歌謡またアイドル歌手の始まりを告げる楽曲といえる存在です。
そのため、好きというよりアイドル界の歴史を感じる楽曲として非常に価値があると思います。

天地真理のおすすめ商品

ベストアルバム


ゴールデン☆ベスト 天地真理 コンプリート・シングル・コレクション・アンド・モア [ 天地真理 ]

こちらは、天地真理のシングル曲がすべて入ったベストアルバムになります。

『時間ですよ』DVD


時間ですよ 1971 BOX 1[4枚組] [ 森光子 ]


時間ですよ 1971 BOX2 [ 森光子 ]

こちらは、天地真理が出演していた第2シリーズの『時間ですよ』のDVDセットとなっています。

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