元祖女性アイドルグループ・キャンディーズ

キャンディーズプロフィール


ゴールデン★アイドル キャンディーズ [ キャンディーズ ]

メンバー生年月日 伊藤蘭(ラン):1955年1月13日
田中好子(スー):1956年4月8日
藤村美樹(ミキ):1956年1月15日
芸能界入り スクールメイツ出身
キャッチフレーズ
レコードデビュー 1973年9月1日(あなたに夢中)
主要音楽祭受賞歴
(最優秀新人賞)
主要音楽祭受賞歴
(大賞)
ゴールデンアロー賞
受賞歴
81年演劇新人賞(伊藤蘭)
紅白歌合戦出場回数
(2018年まで)
3回
代表曲
()内はオリコン最高順位
75年:年下の男の子(9位)
75年:ハートのエースが出てこない(11位)
76年:春一番(3位)
77年:やさしい悪魔(4位)
77年:暑中お見舞い申し上げます(5位)
78年:微笑がえし(1位)
他多数
ホームページ http://www.sonymusic.co.jp/Music/Info/candies/

渡辺プロダクションのスクールメイツ出身

伊藤蘭、藤村美樹、田中好子3人は、渡辺プロダクション東京音楽学院の生徒(スクールメイツ)で、1972年4月に始まったNHKの『歌謡グランドショー』のマスコットガールとして選抜され、後にキャンディーズと命名されます。(スクルーメイツ加入の前にキャンプ場で出会ったという話は創作)
結成当時は、伊藤蘭が高校3年生、藤村美樹が高校2年生、田中好子が高校1年生でした。(キャンディーズの3人は1年程度しか出生日は変わらないが、早生まれの関係で全員学年が違う)
1972年のNHK紅白歌合戦では、出演していた番組がNHKの番組だった関係で南沙織のバックダンサーも務めています。

本来、キャンディーズはこの番組でのアシスタントして終わるはずだったのですが、後に東証一部上場となる有名芸能事務所『アミューズ』の社長になる松崎澄夫の鶴の一声で、レコードデビューすることなりました。

デビューはするも全く売れず

キャンディーズは『あなたに夢中』で1973年9月1日に歌手デビューしますが、あまりパッとせず、2枚目以降のシングルもオリコンチャートを賑やかすことはありませんでいた。
以下、1枚目から4枚目までのシングルの発売日とオリコン最高順位です。

1973年9月1日:あなたに夢中(36位)
1974年1月21日:そよ風のくちづけ(39位)
1974年4月21日:危い土曜日(46位)
1974年9月21日:なみだの季節 (40位)

このようにレコードの売り上げが低迷していたキャンディーズですが、当時の芸能界で絶大の力を持っていた渡辺プロダクション所属ということで、仕事はそれなりにあり、大人気番組『8時だョ!全員集合』にもアシスタントとしてレギュラー出演していた時期などもありました。

キャンディーズは、日本初の女性アイドルグループ?

アイドル的な女性グループとしては、キャンディーズ以前に『ザ・ピーナッツ』や『ゴールデンハーフ』などがいましたが、これは明らかにわかりやすい括り(ザ・ピーナッツ=双子、ゴールデンハーフ=ハーフ)のあるもので、今日に続くようなアイドルグループとは様相が異なります。
このような明確な括りのない他人同士で結成されたグループでも、既に『スリー・キャッツ』や『レ・ガールズ』が誕生していましたが、スリーキャッツは『黄色いさくらんぼ』を歌った以外に対した活動はしていませんし、1960年代後半に人気を得たレ・ガールズ(メンバーは金井克子、由美かおる、奈美悦子など)も、テレビ番組と連動して結成されたグループというイメージでした。
そもそも、レ・ガールズのメンバーの1人である金井克子は、グループ結成以前にNHK紅白歌合戦に2回も出演しており、現在のようなグループを結成してから売り出していくといったスタイルではありません。

以上のことを踏まえると、現在まで続くような女性アイドルグループはキャンディーズから始まっているとみて間違いなさそうです。
男性にまで話を広めると、ジャニーズやフォーリーブス(共にジャニーズ事務所所属)などがアイドルグループとして先行していましたが、女性としてはキャンディーズがアイドルグループの元祖と言える存在で、以後のアイドル史にも大きな影響を与えました。

前記した通り、キャンディーズはデビュー後しばらくは売れませんでしたが、これはアイドルグループに対してあまり親しみのなかった当時の時代背景が影響しているのかもしれません。

『年下の男の子』が初ヒット!その理由は・・・

デビュー当時は低迷していたキャンディーズでしたが、5枚目のシングル『年下の男の子』がヒットします。(オリコンチャート9位を獲得)
4枚目のシングルまでは最年少メンバーの田中好子がセンターポジションを務めていたのですが(向かって左がラン、右がミキ)、『年下の男の子』からは最年長メンバーの伊藤蘭にセンターポジションを変更し(向かって左ミキ、右がスー)、これが労を奏した形となりました。
以降のキャンディーズは、基本的に伊藤蘭がセンターを務めヒット曲を重ねていきます。(解散発表後に出された16枚目のシングル『わな』は、藤村美樹センター)

キャンディーズとコント

キャンディーズの3人は、デビュー当時から

『8時だョ!全員集合』
『ドリフの大爆笑』
『みごろ!たべごろ!笑いごろ!』

などのコント番組に多数出演し、最近では芸人でもやらないような、どぎついコントをよく行っていました。
また、今の女性アイドルにやったら確実にセクハラで訴えられるような行為もコント内で日常的に受けており、後の解散にも大なり小なり影響しているのかもしれません。

突然の解散&引退発表

キャンディーズは、1977年7月17日に行われた日比谷音楽堂のコンサート終了後、まだアンコールの声も鳴り響く中、突然解散を発表します。
その発表は、泣きじゃくりながら絶叫に近い形で行われ、伊藤蘭が言った『普通の女の子に戻りたい』は、正にキャンディーズの心の叫びでした。
この解散宣言は、事務所のマネージャーなどにも伝えず3人だけで決め唐突に発表されたものだったため、すぐさまマスコミやファンの間で大騒ぎとなります。
翌日の記者会見では、事務所側からキャンディーズの解散と芸能界引退が発表され、キャンディーズの3人はまるで不祥事でもやらかしたかのような暗い表情を見せ続けました。
その日の夜に出演した『夜のヒットスタジオ』でも、何とも言えないどんよりとした空気が流れます。

その後の話し合いで、キャンディーズが宣言した9月いっぱいで解散は撤回され、翌年(1978年)4月4日の後楽園コンサートをもってキャンディーズは解散することに決まります。
このキャンディーズのお別れコンサート『ファイナルカーニバル』は、後楽園に5万5千人のファンを集め、また録画放送されたテレビの視聴率は32.3%を獲得するなど、国民的な行事として認識されるようなものでした。
こういったキャンディーズ解散にまつわる一連の出来事は、日本の芸能史に残る一大事件として、今日まで語られ続けています。

結局キャンディーズは、結成からは6年、デビューから4年半、年下の男の子がヒットしてからは3年という短い期間でアイドル活動を終えました。

唯一のオリコン1位シングル『微笑がえし』

キャンディーズの解散発表後に発売されラストシングルとなった『微笑がえし』は、今までのヒット曲にまつわる単語が歌詞に出てくる記念的に楽曲でした。
キャンディーズは、意外にもラストシングル発表前までに1度もオリコンチャートで1位を獲ったことがなかったので、ファンがこの最後シングルをオリコン1位にしようと行動し、見事それを達成します。
更には、ザ・ベストテンでもファンが連帯してハガキを送り続け、解散後も長くランクインし続けるという珍現象も起きました。
これらのことを可能としたのが、当時もっとも熱いアイドルファン組織だった『全キャン連』(全国キャンディーズ連盟)の存在で、キャンディーズファンはその後のアイドルファン文化に繋がるような活動を行いはじめた最初のファンたちであったと言えます。

以上のように、1970年代当時から現在のAKB48選抜総選挙での票集めのような行為があったということです。

芸能界復帰とその後のキャンディーズメンバー

伊藤蘭と田中好子は、キャンディーズ解散後の1980年に芸能界復帰し女優として大成功、更に伊藤蘭はキャンディーズが解散して40年以上が過ぎた2019年に歌手活動を再開させ、『FNSうたの夏まつり』で“年下の女の子”を披露しました。
一方、藤村美樹は1983年の一時的な復帰を除いて芸能界からは引退しました。
私生活のほうでは、伊藤蘭は水谷豊と結婚、田中好子は夏目雅子の実兄である小達一雄と結婚しております。

そして2011年4月21日、キャンディーズ最年少メンバーのスーちゃんこと田中好子が、多臓器がんのためお亡くなりになりました。

未だに人気が衰えないキャンディーズ

キャンディーズは、山口百恵と並んで未だに人気の衰えないアイドルとして知られています。
おそらく、解散が早く突然だったことや解散後の再結成がなかったことで、現役当時のイメージがあまり崩れず、ファンの中で神格化されているのでしょう。
また、本人たちがキャンディーズ当時のことについて多くを語らなかったことも、解散後のキャンディーズ人気に拍車をかけているのかもしれません。(ピンクレディーは多くを語りまくっている)
なにはともあれ、70年代アイドルが未だに人気があるということは凄いことだと思います。

キャンディーズは本当に普通の女の子に戻りたかったのか?

キャンディーズが解散発表時に言った『普通の女の子に戻りたい』というフレーズはあまりに有名ですが、キャンディーズは本当に普通の女の子に戻りたかったのでしょうか?
もちろんそういった部分も大いにあったことでしょうが、私はそれだけではなかったとと思っています。

キャンディーズの面々は、女の子に戻りたいというより、大人の女性として扱ってほしいという願望があったのではないかと思うのです。
キャンディーズは、アイドルグループということで基本的にずっとアイドルソングを歌っていました。
しかし、以下で示すキャンディーズと同じ時代に活躍したアイドルたちの楽曲及び発売日をご覧ください。

岩崎宏美:ロマンス(1975年7月25日)
太田裕美:木綿のハンカチーフ(1975年12月21日)
キャンディーズ:春一番(1976年3月1日)
山口百恵:横須賀ストーリー(1976年6月21日)
キャンディーズ:暑中お見舞い申し上げます(1977年6月21日)
山口百恵:秋桜(1977年10月1日)
桜田淳子:しあわせ芝居(1977年11月5日)

『ロマンス』は1975年のオリコン年間チャート6位、『木綿のハンカチーフ』は1976年のオリコン年間チャート4位、『横須賀ストーリー』は1976年のオリコン年間チャート8位と、明らかにアイドルファン以外の部分にまで広く普及していますし、『秋桜』や『しあわせ芝居』は、もはや単純なアイドルソングとは言えないような楽曲です。
このように、キャンディーズが解散を発表する時点で、キャンディーズと同時期に活躍したアイドルたちは、既にアイドルから脱却していたか、もしくはアイドルからの脱却を模索し本格的な歌手を目指しはじめていました。
石川さゆりに至っては19歳で『津軽海峡冬景色』を歌い、1977年にFNS歌謡祭のグランプリを獲得しています。

それでは、上記したアイドル(石川さゆりを含む)たちの生年月日もご覧ください。

伊藤蘭:1955年1月13日
太田裕美:1955年1月20日
藤村美樹:1956年1月15日
田中好子:1956年4月8日
石川さゆり:1958年1月30日
桜田淳子:1958年4月14日
岩崎宏美:1958年11月12日
山口百恵:1959年1月17日

スクールメイツで同期だった太田裕美がキャンディーズと同世代であることは当たり前として、花の中三トリオ3人は、キャンディーズで1番年少の田中好子より2歳(2学年)年下で、伊藤蘭より4歳も年下となります。
このような年下のアイドルたちがアイドルからの脱却を図っている時期に、キャンディーズはまだまだアイドルソングを歌っていたわけです。
キャンディーズが解散を発表した時点で、藤村美樹と同い年の浅田美代子は既に結婚して引退していますし、同じく同い年の麻丘めぐみもすぐに結婚・引退をします。
伊藤蘭は、NHK紅白歌合戦でバックダンサーを担当した南沙織と同い年です。

このように当時のキャンディーズは、アイドル活動に限界を感じても何らおかしくない状況で、大人の女性としての一歩を踏み出したかったのではないかと思うのです。

私の好きなキャンディーズ楽曲

私が好きなキャンディーズの楽曲は、

春一番

です。

ここで『春一番』の歌詞を少し引用します。

雪が溶けて川になって 流れて行きます
つくしの子がはずかしげに 顔を出します

引用:『春一番』、作詞・穂口雄右、作曲・穂口雄右、歌唱・キャンディーズ

『春一番』のこの歌詞だけを見たら、童謡的な歌を思い浮かべます。
『春一番』は、こういった童謡かと思うような歌詞に、恋愛要素を入れ情緒的に仕上げているところが素晴らしいと思うのです。
また、童謡的な歌詞の意味を聴き手側に委ね、イメージを定着化させないところも好きなところです。

それ以外では、上記で説明したラストシングル『微笑みがえし』が好きですね。

※『春一番』の歌詞は、文化庁が発表している著作物が自由に使える場合に基づいて引用しています。

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こちらは、キャンディーズのベストアルバムになります。

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こちらは、キャンディーズの解散コンサートとなった『ファイナルカーニバル』の模様を収めたDVDです。
芸能史に残る伝説的なコンサートになっていますので、キャンディーズファンには必須のアイテムになります。

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こちらは、ブロマイドで有名なマルベル堂の創立90周年記念に出版された本で、キャンディーズのブロマイドが全て収録されています。

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