ヒットチャートで見る5人の80年代アイドル

1980年代と言えば、数々の女性アイドルが誕生し、また多数のヒット曲が生まれたというイメージがあるかと思います。

しかし、それは事実でしょうか?

と疑問を問いかけたところで答えは返ってこないので、実際に80年代の女性アイドルが1980年代中に出したシングルレコードの、売り上げベスト30をご覧ください。

タイトルアーティスト発売日売上枚数
(万枚)
1位セーラー服と機関銃薬師丸ひろ子1981/11/2186.5
2位ガラスの林檎/Sweet Memories松田聖子1983/08/0185.7
3位探偵物語/すこしだけやさしく薬師丸ひろ子1983/05/2584.1
4位風は秋色/Eighteen松田聖子1980/10/0179.6
5位セカンド・ラブ中森明菜1982/11/1076.6
6位チェリーブラッサム松田聖子1981/01/2167.4
7位Rock’n Rouge松田聖子1984/02/0167.4
8位愛が止まらないWink1988/11/1664.5
9位ミ・アモーレ中森明菜1985/03/0863.1
10位飾りじゃないのよ涙は中森明菜1984/11/1462.5
11位北ウイング中森明菜1984/01/0161.4
12位十戒(1984)中森明菜1984/07/2561.1
13位恋一夜工藤静香1988/12/2860.7
14位青い珊瑚礁松田聖子1980/07/0160.2
15位時をかける少女原田知世1983/04/2158.7
16位黄砂に吹かれて工藤静香1989/09/0658.6
17位1/2の神話中森明菜1983/02/2357.3
18位夏の扉松田聖子1981/04/2156.8
19位瞳はダイアモンド/蒼いフォトグラフ松田聖子1983/10/2856.8
20位淋しい熱帯魚Wink1989/07/0556.4
21位サザンウインド中森明菜1984/04/1154.4
22位MUGO・ん…色っぽい工藤静香1988/08/2454.1
23位嵐の素顔工藤静香1989/05/0352.4
24位涙をみせないで~Boys Don’t Cry~Wink1989/03/1652.3
25位風立ちぬ松田聖子1981/10/0751.9
26位DESIRE~情熱~中森明菜1986/02/0351.6
27位渚のバルコニー松田聖子1982/04/2151.4
28位メイン・テーマ薬師丸ひろ子1984/05/1651.2
29位禁区中森明菜1983/09/0751.1
30位赤いスイートピー松田聖子1982/01/2150

以上が、80年代女性アイドルのシングル曲ベスト30であると共に、50万枚以上売り上げたシングルレコードの一覧となります。(“わらべ”をアイドルグループとするなら、97.0万枚売り上げの『もしも明日が…。』と88.5万枚売り上げの『めだかの兄妹』が1位・2位となるが)
このランキングを見れば一目瞭然ですが、80年代アイドルのレコード売り上げは、予想以上に一握りのアイドルに偏っているのです。
1曲だけランクインの原田知世を除けば、1980年代の女性アイドル界は

松田聖子(10曲ランクイン)
薬師丸ひろ子(3曲ランクイン)
中森明菜(9曲ランクイン)
工藤静香(4曲ランクイン)
Wink(3曲ランクイン)

の5人(組)にレコード売り上げが集中していたと言えます。

岩崎良美の『タッチ』
柏原芳恵の『ハローグッバイ』、『春なのに』
河合直美の『スマイルフォー・ユー』
松本伊代の『センチメンタルジャーニー』
早見優の『夏色のナンシー』
小泉今日子の『The Stardust Memory』、『なんてたってアイドル』
斉藤由貴の『卒業』、『夢の中へ』
荻野目洋子の『ダンシング・ヒーロー』、『六本木純情派』
本田美奈子の『1986年のマリリン』、『Oneway Generation』
菊池桃子の『もう逢えないかもしれない』、『Say Yes!』
浅香唯の『C-Girl』、『セシル』
中山美穂の『WAKU WAKUさせて』、『Witches』
南野陽子の『吐息でネット』、『はいからさんが通る』
酒井法子の『夢冒険』

などなど、80年代アイドルには有名な楽曲が多数ありますが、上記のランキングには全く入っていないのが現実で、1986年にオリコンチャートを席巻したおニャン子クラブ関連の楽曲も、夕やけニャンニャン放送終了後にソロデビューした工藤静香以外は、1枚も50万枚を超えるシングルがありません。
1980年代は、とてつもなくアイドルが流行したにもかかわらず、結局たった5人のアイドルにレコード売り上げが集中したという事実は、かなり興味深いことだと思います。

この5人の中で、80年代終盤にデビューしたWinkや工藤静香は、音楽を聴く媒体がレコードからCDに移行しCDが売れる時代に突入しつつあった影響もあることでしょう。
と考えると、残る松田聖子、薬師丸ひろ子、中森明菜の3人のシングルレコード売り上げが極めて特質しており、この3人のデビューが如何に鮮烈だったか分かるかと思います。
そもそも、こういった時代の寵児になりえるようなアイドルが1980年代初頭に同時多発的に登場したからこそ、80年代アイドルが大ブームなったと言えるわけで、上記のランキングはこのことを見事に表しているわけです。

※アイドルブームが起きていたにもかかわらず、1980年代のアイドル曲からミリオンシングルが出ていないことに驚いた人もいるでしょうが、このことについては、また別の機会で詳しく書こうと思います。

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