アイドルブームを支えたドラマ作品群『大映ドラマ』

日本のテレビ界では、1970年代から1980年代にかけて、あるドラマ制作会社に大きな注目が集まりました。
それは映画会社の大映から分社化された大映テレビで、この大映テレビが作るドラマが『大映ドラマ』と呼ばれ大きな話題となったのです。
この大映ドラマの特徴は、

・突拍子もないストーリー展開
・現実を完全に無視した数々の出来事
・過剰すぎる演出
・出演俳優の異常な偏り(役柄も似通う)

などで、今の若者が予備知識なしで観たら、度肝を抜かれること間違いなしです。(;^_^A

特に突拍子もない演出やストーリーで話題になるのが1980年代で、アイドルブームと相まって、この大映ドラマは女性アイドルが主役を務めることが定番となりました。
なぜアイドルが主演をしたかというと、あまりに滅茶苦茶なストーリー展開で本格的な女優が主役を演じたら、芝居が浮きすぎて観ていられないのです。
正直な話、大映ドラマはアイドルが主役を務めるからこそ許せるようなドラマであり、そういった意味ではアイドルドラマであると言えるかもしれません。
そもそもアイドル文化が始まるきっかけとなった『おくさまは18歳』自体も、大映テレビの制作でした。

世間的に『大映ドラマ』と一括ににされるのは、TBSの火曜日20時台で1983年4月19日から9月27日まで放送された『高校聖夫婦』からで、この枠では続いて『スチュワーデス物語』、『不良少女とよばれて』が放送され大きな人気を博すこととなります。
この枠ではトータル7作の大映ドラマが生まれ、当時は大映ドラマ枠と言われるほどでした。
このような人気にあやかって、フジテレビも1984年10月から水曜日の20時台で大映テレビ制作枠を設けます。

大映ドラマに出演していた代表的なアイドルは、堀ちえみ、伊藤麻衣子、伊藤かずえの3人です。
1983年10月18日から1984年3月27日まで放送された堀ちえみ主演の『スチュワーデス物語』は、最高視聴率26.8%を獲得、同じ枠で続けて(1984年4月17日から9月25日まで)放送された伊藤麻衣子主演の『不良少女と呼ばれて』も最高視聴率27.9%と人気を博します。
そして、伊藤かずえは大映ドラマにもっとも出演したアイドルとして知られています。

大映ドラマのストーリー構成は、2つの種類に大別されると言っていいでしょう。
1つは、堀ちえみがよく出演していた、主人公がいじめにや嫌がらせに耐え抜きながらも最終的に幸せを掴むという少女漫画的なストーリーで、もとを正せばシンデレラから続くような古典的な物語と言えます。
もう1つは、『不良少女と呼ばれて』以降続く不良少女もので、これは当時の時代背景はもちろん、1983年2月15日から3月29日まで放送され、最終回に45.3%という圧倒的な視聴率を獲得したドラマ『積木くずし』の影響があると思われます。(『積木くずし』は大映ドラマではない)

こういった大映ドラマの手法や不良少女を題材としたドラマは他の制作会社にも影響を与え、東映が制作した『スケバン刑事』は大映ドラマの影響を強く受けた作品でした。
更に派生の派生として、ユニオン映画は『セーラー服反逆同盟』を制作するのですが、ここまでくると突拍子すぎて何が何だかわからないレベルにまで達していました。Σ(゚Д゚)
1980年代後半は、このようなあり得ない設定のドラマが競うように作られ、1987年10月21日から1988年4月20日までに放送された大映ドラマ『プロゴルファー祈子』は、始まって5分で『そんなアホな・・・』と言いたくなったことを覚えています。(;^_^A

というわけで、話が長くなりましたが以下に1970年代から1990年代初頭までに放送された大映ドラマをまとめます。

大映ドラマの一覧

※女性アイドルにスポットライトが当たったドラマのみの記載となります。
※連続ドラマのみで単発ドラマ(極端に話数の少ない連続ドラマも含む)は除きます。

ドラマ名放送期間主演orヒロイン
()は男性が主演
その他の出演アイドルまたはアイドル要素のある女優(端役は除く)
おくさまは18歳1970年9月29日~1971年9月28日岡崎友紀
なんたって18歳!1971年10月5日~1972年9月26日岡崎友紀
アイちゃんが行く!1972年9月1日~1973年3月30日坂口良子
ママはライバル1972年10月4日~1973年9月26日岡崎友紀純アリス
ラブラブライバル1973年10月2日~1974年3月26日岡崎友紀
ニセモノご両親1974年4月2日~1974年8月27日岡崎友紀
赤い迷路1974年10月4日~1975年3月28日(宇津井健)山口百恵
幸福ゆき1975年4月8日~1975年9月23日坂口良子
赤い疑惑1975年10月3日~1976年4月16日山口百恵(宇津井健)
赤い運命1976年4月23日~1976年年10月29日山口百恵(宇津井健)
赤い衝撃1976年11月5日~1977年5月27日山口百恵
赤い絆1977年12月2日~1978年6月9日山口百恵岡まゆみ
赤い激突1978年6月23日~197812月15日(宇津井健)坂口良子、森下愛子
人はそれをスキャンダルという1978年11月21日 – 1979年4月17日山口百恵
赤い嵐1979年11月30日~1980年3月28日能瀬慶子(柴田恭兵)岡あゆみ
赤い魂1980年4月4日~1980年9月19日浜田朱里(杉浦直樹)
青い絶唱1980年11月21日~1981年3月27日榊原郁恵(柴田恭兵)
秘密のデカちゃん1981年4月15日~1982年1月6日大場久美子(石立鉄男)比企理恵
だんなさまは18歳1982年10月14日~1983年3月31日石井めぐみ(竹本孝之)
婦警さんは魔女1983年1月5日~1983年3月30日榊原郁恵岡まゆみ
↓以下から俗に言う大映ドラマ↓
高校聖夫婦1983年4月19日~1983年9月27日伊藤麻衣子伊藤かずえ、岡まゆみ、五十嵐めぐみ、比企理恵、甲斐智枝美、玉岡加奈子、橋本清美、佐久間レイ、横田早苗
スチュワーデス物語1983年10月18日~1984年3月27日堀ちえみ片平なぎさ、高樹澪、山咲千里、春やすこ、白石まるみ、百瀬まなみ、松岡ふたみ
少女が大人になる時 その細き道1984年2月5日~1984年3月18日伊藤麻衣子伊藤かずえ、萩原佐代子
不良少女とよばれて1984年4月17日~1984年9月25日伊藤麻衣子岡田奈々、伊藤かずえ、比企理恵、諏佐理恵子、玉岡加奈子、かとうゆかり、立原ちえみ、仁乃慶子、百瀬まなみ
ぼくたちの疾走1984年5月9日~1984年9月26日大沢逸美石井めぐみ、坂上味和、原口弥生
スクール☆ウォーズ 〜泣き虫先生の7年戦争〜1984年10月6日~1985年4月6日(山下真司)岡田奈々、伊藤かずえ、岩崎良美、諏佐理恵子
青い瞳の聖ライフ1984年10月17日~1985年4月3日フローレンス大沢逸美、比企理恵、石井めぐみ、菊地陽子、原口弥生、南きよみ
少女に何が起ったか1985年1月8日~1985年3月26日小泉今日子賀来千香子、高木美保、百瀬まなみ、岡本かおり、玉岡加奈子
スタア誕生1985年4月10日~1985年11月6日堀ちえみ賀来千香子、比企理恵、山崎美貴、山本理沙、野村真美、川田あつ子、栗原景子
乳姉妹1985年4月16日~1985年10月29日伊藤かずえ/渡辺桂子岡田奈々、森恵、石井めぐみ、大川陽子
ポニーテールはふり向かない1985年10月12日~1986年3月29日伊藤かずえ岡田奈々、片平なぎさ、比企理恵、榎田路子、かとうゆかり、石井めぐみ、森恵、大川陽子
ヤヌスの鏡1985年12月4日~1986年4月16日杉浦幸大沢逸美、賀来千香子、河合その子、長山洋子、百瀬まなみ、玉岡加奈子、渡辺祐子、河上幸恵、松尾久美子、柴田時江
遊びじゃないのよ、この恋は1986年2月4日~1986年6月17日井森美幸高樹澪、片平なぎさ、香坂みゆき、水沢アキ、森尾由美
花嫁衣裳は誰が着る1986年4月23日~1986年10月15日堀ちえみ伊藤かずえ、岡田奈々、松居直美、長山洋子、甲斐智枝美、柴田時江
天使のアッパーカット1986年6月24日~1986年10月14日大塚真美奥田圭子、伊藤つかさ、賀来千香子、石田紀子、茂野幸子、渡辺千秋、黒沢ひろみ、徳丸純子
このこ誰の子?1986年10月22日~1987年3月25日杉浦幸相築あきこ、長山洋子、板谷祐三子、徳丸純子
おんな風林火山1986年10月12日~1987年3月1日鈴木保奈美岡田奈々、伊藤かずえ、比企理恵、林寛子、久木田美弥、奥田圭子
アリエスの乙女たち1987年4月8日~1987年9月23日南野陽子佐倉しおり、相楽ハル子、大場久美子、佐藤万理、藤代美奈子、速川明子、松本明子
プロゴルファー祈子1987年10月21日~1988年4月20日安永亜衣大沢逸美、生田智子、土家里織、松居直美、白島靖代
ザ・スクールコップ1988年5月11日~1988年9月28日伊藤かずえ/仁藤優子(三浦洋一)岩崎良美、岡田奈々、伊藤麻衣子、マッハ文朱
疑惑の家族1988年10月12日~1988年12月7日富田靖子(風間杜夫)井森美幸
こまらせないで!1989年1月11日~3月22日荻野目洋子島崎和歌子、香坂みゆき
青春オーロラ・スピン スワンの涙1989年4月10日~1989年 9月25日宮沢りえ武田久美子、五十嵐めぐみ、越智静香、小林彩子、和久井映見、桜井幸子、時田成美、田谷知子、藤重麻奈美
明日に向かって走れ!1989年10月16日~1990年3月19日森尾由美小川範子
テニス少女夢伝説!愛と響子1990年4月9日~1990年9月17日渡辺美奈代/万里洋子橋野恵美、本田理沙、遠藤美佐子

1990年代以降の大映ドラマは、『スチュワーデス物語』、『スクール☆ウォーズ』などといった1980年代に大ヒットした自社制作ドラマをリメイクした後、西田ひかるをヒロインとした『デパート物語』が3作品作られます。
しかし、この頃になると大映ドラマらしさが薄れ、普通のドラマのような感じになっていました。
フジテレビが月曜の19:30から新たに設けた30分間のドラマ枠である

宮沢りえ主演の『青春オーロラスピン スワンの涙』(1989年4月10日~9月25日放送)
森尾由美や小川範子がヒロインの『明日に向かって走れ!』(1989年10月16日~1990年3月19日放送)
渡辺美奈代&万里洋子主演の『テニス少女夢伝説!愛と響子』(1990年4月9日~9月17日放送)

などは大映ドラマらしかったのですが、一般的に大映ドラマと呼ばれる作品はここまでかと思われます。
それ以降は、『大映ドラマ』ではなく大映テレビが作ったドラマに過ぎません。

この大映ドラマの人気終焉はアイドルブームの終焉とも重なり、『ザ・ベストテン』などの歌番組や音楽祭の賞レースと共に、1980年代のアイドルブームを象徴するものとなっています。

大映ドラマ大賞

以上で記事を終わりにする予定でしたが、書いているうちに大ドラマ熱が高まってきたので、勝手に大映ドラマの表彰式を実施したいと思います。Σ(゚Д゚)
対象となる作品は、俗に大映ドラマと一括にされる『高校聖夫婦』から『青春オーロラ・スピン スワンの涙』までです。

最優秀作品賞

スチュワーデス物語(主演:堀ちえみ)

【その他ノミネート作品】
不良少女とよばれて(主演:伊藤麻衣子)
乳姉妹(主演:伊藤かずえ/渡辺佳子)
ヤヌスの鏡(主演:杉浦幸)
青春オーロラ・スピン スワンの涙(主演:宮沢りえ)

【解説】
やはり最優秀作品賞は、大映ドラマの原点と言ってもいい作品『スチュワーデス物語』でしょう。
この作品がなければ、そもそも『大映ドラマ』なんて言葉は生まれなかったかもしれません。
ちなみに『スクール☆ウォーズ 〜泣き虫先生の7年戦争〜』は、女性アイドルとの関係性が極めて少ない作品なのでノミネート対象外です。

最優秀主演女優賞

堀ちえみ(スチュワーデス物語他)

【その他ノミネート女優】
伊藤麻衣子(不良少女とよばれて他)
伊藤かずえ(ポニーテールはふり向かない他)
杉浦幸(ヤヌスの鏡他)

【解説】
審査員の意見は堀ちえみ派と伊藤麻衣子派の真っ二つに割れましたが、僅差で堀ちえみが最優秀主演女優賞を獲得することとなりました。(^_^;)

最優秀助演女優賞

伊藤かずえ(不良少女とよばれて他)

【その他ノミネート女優】
岡田奈々(不良少女とよばれて他)
片平なぎさ(スチュワーデス物語他)
梶芽衣子(花嫁衣裳は誰が着る他)
賀来千香子(少女に何が起ったか他)
武田久美子(青春オーロラ・スピン スワンの涙)

【解説】
最優秀助演女優賞は、圧倒的な出演本数を武器に伊藤かずえが受賞。

最優秀怪演女優賞

片平なぎさ(スチュワーデス物語)

【その他ノミネート女優】
伊藤かずえ(乳姉妹)
伊藤麻衣子(不良少女とよばれて)
杉浦幸(ヤヌスの鏡)
比企理恵(不良少女とよばれて)

【解説】
大映ドラマのありえない設定や過剰な演出には普通の演技では対応できな部分も多々あり、出演する役者たちには怪演が求められます。
その中でももっともインパクトのあった怪演といえば、『スチュワーデス物語』で義手となった手の手袋を口で取る片平なぎさで決まりでしょう。

最優秀新人俳優賞

杉浦幸(ヤヌスの鏡)

【その他ノミネート女優】
安永亜衣(プロゴルファー祈子)
大塚真美(天使のアッパーカット)
フローレンス(青い瞳の聖ライフ)
鈴木保奈美(おんな風林火山)

【解説】
無名の状態から大映ドラマでデビューし一気に有名人となった人たちを対象に新人賞部門を作りましたが、やはり初のドラマ出演で多重人格の役を演じた(一方の声は吹き替えだが)杉浦幸が他者より一歩秀でています。
ちなみに、鈴木保奈美は大映ドラマに出演していたことが黒歴史ということで受賞を辞退されました。(^_^;)

最多出演女優賞

伊藤かずえ(9作品、主演クラス3作品)

【その他ノミネート女優】
梶芽衣子(7作品)
岡田奈々(7作品)
比企理恵(6作品)
中村晃子(5作品)
伊藤麻衣子(4作品、主演3作品)
大沢逸美(4作品、主演1作品)
岩本多代(4作品)
石井めぐみ(4作品)
賀来千香子(4作品)
玉岡加奈子(4作品)
百瀬まなみ(4作品)
坂上亜樹(4作品)

【解説】
この賞は単純に大映ドラマに出演した回数を数えたもので(端役は除く)、大方の予想通り伊藤かずえが頭一歩抜き出ていました。
この賞にノミネートされた人たちが、ある意味をもっとも大映ドラマを支えた女性と言えるでしょう。

最優秀主題歌賞

『What a feeling~フラッシュダンス』:麻倉未稀(スチュワーデス物語)

【その他ノミネート主題歌】
『ヒーロー HOLDING OUT FOR A HERO』:麻倉未稀(スクール☆ウォーズ 〜泣き虫先生の7年戦争〜)
『今夜はANGEL』:椎名恵(ヤヌスの鏡)
『NEVER』:MIE(不良少女とよばれて)
『ハートブレイカー』:葛城ユキ(スタア誕生)
『RUNAWAY』:麻倉未稀(乳姉妹)
『悲しみは続かない』:椎名恵(このこ誰の子?)

【解説】
大映ドラマの主題歌といえば洋楽カバーの採用率が異常に高く、特に『スチュワーデス物語』の『What a feeling~フラッシュダンス』と『スクール☆ウォーズ 〜泣き虫先生の7年戦争〜』の『ヒーロー HOLDING OUT FOR A HERO』は、現在でもテレビ番組などで流れることがあるほど有名な曲となっています。
いずれも歌ったのは麻倉未稀ですが、実はどちらもオリコントップ10入りすらしておらず売り上げ的にはそこまでヒットはしていません。Σ(゚Д゚)

特別賞

ジム・スタインマン
石田紀子

【解説】
ジム・スタインマンは、1990年代に放送された『スクール☆ウォーズ2』を含め、大映ドラマ主題歌の原曲を4作品も作った人物です。
主題歌に採用された作品は、
『スクール☆ウォーズ 〜泣き虫先生の7年戦争〜』の『ヒーロー HOLDING OUT FOR A HERO』
『ヤヌスの鏡』の『今夜はANGEL』
『このこ誰の子?』の『悲しみは続かない』
『スクール☆ウォーズ2』の『FIRE』
になります。

石田紀子(旧芸名:中原歩)は、『天使のアッパーカット』他いくつかの大映ドラマに端役として出演した後、ヘリコプターに搭乗するラジオDJ転身したのですが、1987年8月2日にヘリコプターの墜落事故で命を落とした悲劇の女優です。

特別功労賞

岡崎友紀(18歳シリーズ)
山口百恵(赤いシリーズ)

【解説】
こちらは、対象期間前の大映テレビ制作ドラマに多数出演した女優に与える賞です。

以上、『勝手に大映ドラマ大賞』でした。

おススメの大映ドラマ

入門者向け作品

少女に何が起こったか

堀ちえみなどがよく主演したイジメに耐え抜く系の大映ドラマは、主人公が悪い出来事を全て自分の責任と感じ、自ら不幸になる選択していくような少女漫画的なストーリー展開で、少女漫画などを見慣れていない男性にとっては観ていてイライラすることも多々あります。
このタイプの作品は、分かりやすく説明すると主人公が1+1レベルの簡単な問題を間違い続けて、最後にやっと正解を導き出して幸せになるというものなのですが、これを1クールでなく2クール(半年間)も観せられたら(当時の大映ドラマは2クールが基本)、さすがにつらいものがあるのです。
自分は『懐かしさ』というプラスの材料があるためそれなりに楽しめますが、もしそれがなかったら正直とても見ていられないと思います。(;^_^A

その点『少女に何が起こったか』は、主人公が勝気な性格なので嫌がらせを受けても強く反抗するので、観ていてまどろっこしい部分をそこまで感じず、また1クールで終わるためストーリーが中だるみすることもなく初心者向け作品と言えます。
登場人物も、主演の小泉今日子を始め、辰巳拓郎、賀来千香子、高木美保、柳沢慎吾と比較的現在もよく目にする俳優陣なので、当時を知らなくても一種の懐かしさを感じられることでしょう。

中級者向け作品

スタア誕生

『スタア誕生』は、シンデレラ的な苦難に耐え抜く系の大映ドラマとして最高峰の作品と言えます。
『スタア誕生』の主人公に降り注ぐ苦難・困難は、

実は捨て子で高校生の時に育ての親から実の父親に引き取られる
その実の父親が殺人犯として警察に追われる
実の父親の後妻が事故で車いす生活となり介護をすることになる
父親がいなくなったことで稼業(寿司屋)が廃業となりボロアパート暮らしに
心臓に病気があり余命2年と宣告

など、いくらなんでも酷すぎるだろとツッコみたくなるようなものばかりです。
そんなに内容をネタバレするなと思った人もいるかもしれませんが、これらは全て物語の序盤に起こる出来事というのだから驚きを隠しえません。(;^_^A

乳姉妹

『乳姉妹』は、

出生の秘密
イジメに耐え抜く少女
不良少女
お金持ちのお嬢様

などといった大映ドラマらしい設定が全て詰め込られており、もっとも当時の大映ドラマらしさを反映している作品と言えます。
出演者も伊藤かずえと松村雄基という大映ドラマにおけるゴールデンコンビが主役クラスで出演しており、上記の『スタア誕生』と並ぶ当時の大映ドラマ最長となる28話を、突拍子もないストーリーと過剰な演出で見事に最後まで突き進みます。

青春オーロラ・スピン スワンの涙

未DVD化

『青春オーロラ・スピン スワンの涙』は、大映ドラマの人気が落ちていた1980年代終盤に、スポ根的な要素を取り入れ新境地を開いた大映ドラマ最後の名作と言えます。
大映ドラマのスポーツもの作品と言えば『スクール☆ウォーズ 〜泣き虫先生の7年戦争〜』がありますが、こちらは実話をそれなりに反映させている上、大映ドラマの特色の1つである女性アイドルにスポットライトが当たらない珍しい作品です。
一方、『青春オーロラ・スピン スワンの涙』はシンクロナイズドスイミング(現在のアーティスティックスイミング)が題材なため、男性出演者が極端に少ない女性アイドルファン必見の作品となっています。
主演の宮沢りえの可愛さ、イジメ役の武田久美子、五十嵐めぐみの好演で、当時死にかけていた大映ドラマを少しだけ回復させることに成功しました。

その他、『スクール☆ウォーズ』と並ぶ大映ドラマの代名詞『スチュワーデス物語』と、不良少女ものの名作として『不良少女と呼ばれて』もおススメします。

上級者向け作品

ヤヌスの鏡

『ヤヌスの鏡』は不良少女と二重人格ものの作品ですが、ただでさえ突拍子のないストーリーで有名な大映ドラマに、主人公が二重人格などという設定を併せたらとんでもないことになってしまうこと想像に難しくありません。
人格の入れ代わりがストーリーが進むにつれて雑になっていきますが、そういったツッコミどころすらも面白いと感じれるような大映ドラマ上級者向けの作品と言えます。(;^_^A

アリエスの乙女たち

『アリエスの乙女たち』は、大映ドラマには珍しい純粋な恋愛ドラマです。(他の大映ドラマは恋愛要素はあっても、主テーマは別の部分にある場合がほとんど)
このドラマを最初の数話観た人は、おそらく馬術部と演劇部を舞台とした同性愛要素のある学園ドラマと感じ、最終回は涙の卒業式などと予想するかもしれませんが、そこは大映ドラマなので、そんな終わり方には全くなりません。(;^_^A
大映ドラマで純粋な恋愛ものを作ると、こんなにもめちゃくちゃな話になるのかとまざまざと知らしめられる作品なため、大映ドラマの初心者はあまり手を出さないほうがいいかと思います。
配役は、主役が南野陽子で恋敵役が相楽ハル子なのですが、これはスケバン刑事IIにおける“2代目麻宮サキ”と“ビー玉のお京”であり、『これじゃ大映じゃなくて東映だろ!』というツッコミも聞こえてきそうです。
この配役は、人気の落ちていて当時の大映ドラマにあって求められた変化の一旦だったと思われ、そういったい意味では『アリエスの乙女たち』は大映ドラマの歴史を感じられる作品となっています。

プロゴルファー祈子

未DVD化

プロゴルファーと不良少女という、大映ドラマでしかコラボレーションしないような組み合わせは当時から疑問の声があり、突拍子のないストーリーが特徴の大映ドラマにあっても『プロゴルファー祈子』はかなりの異色作品と言えます。
こちらは大映ドラマ中毒になった人向けの作品なので、初心者は決して手を出さないようにしましょう。(;^_^A

以上、おススメの大映ドラマの紹介でした。

最後に以下で好きな大映ドラマのアンケートを実施しますので、皆さん是非投票してください。(^o^)/

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