篠原涼子の紅白出場と90年代アイドルの扱いの悪さ

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懐メロ番組や大型歌番組などに昔のアイドルが出演する場合、その中心は80年代アイドルとなっています。
フジテレビで年末に放送される大型歌番組の『FNS歌謡祭』を例に、このことを調べてみましょう。(男性アイドルは無視)

放送年80年代アイドル90年代アイドル
2018年薬師丸ひろ子、荻野目洋子、森高千里(浜崎あゆみ)、(LISA)
2019年薬師丸ひろ子、森高千里(LISA)
2020年松田聖子、工藤静香、森高千里(浜崎あゆみ)、(LISA)
2021年松田聖子、薬師丸ひろ子、斉藤由貴、森口博子(浜崎あゆみ)、(LISA)
2022年薬師丸ひろ子、中山美穂、工藤静香、森高千里(浜崎あゆみ)、(LISA)、(満島ひかり)

満島ひかりやLISAは沖縄アクターズスクール出身で、小中学生時代に『Folder』や『B.B.WAVES』などのグループに在籍し1990年代のチャイドル的な側面があるのですが、これは純粋なアイドルとは異なる存在です。
浜崎あゆみは完全にアイドルを脱却した後に本格的な歌手デビューをしています。
つまり、ここ5年のFNS歌謡祭に出演した90年代アイドルは実質0人ということです。
一方、80年代アイドルのほうは毎年複数人が出場し、松田聖子、薬師丸ひろ子、荻野目洋子、斉藤由貴、中山美穂、森口博子、工藤静香、森高千里と過去5年で8人もの人が番組出演しているのです。(ちなみに70年代アイドルに該当する人は1人も出演していない)

そもそも80年代アイドルより90年代アイドルのほうが活躍の時期が10年程度新しいのですから、本来なら90年代アイドルのほうがメディアに多く登場しても良いはずですが、実際は70年代アイドルよりも歌番組への出演が少ないのが現状です。
上記した人意外にも、80年代アイドルは松本伊代や早見優なども懐メロ番組でよく見ますし、原田知世もたまに歌を披露しています。
小泉今日子も例の問題がなければ今でもテレビで歌を歌う機会があったことでしょう。
70年代アイドルも、太田裕美、岩崎宏美、石川ひとみなどが懐メロ番組によく出演しています。
一方、90年代アイドルの宮沢りえも観月ありさも高橋由美子も田村英里子も深田恭子もアイドル時代のヒット曲をテレビ番組で歌うなんてことがまるでないのです。
広末涼子は『テレ東音楽祭』の司会を近年毎回務めているのに、一切歌を披露していません。

今年の10月、トーク系バラエティ番組の『しゃべくり007』におニャン子クラブの富川春美、布川智子、杉浦美雪、山崎真由美のメンバーが出演していましたが、正直このメンバーなら90年代アイドルである乙女塾のメンバーを集めて当時のエピソードを聞いたほうが楽しいようにも感じます。
おニャン子クラブは解散後もちょくちょく再結成し、2010年にはCMにすらも出演していましたが、CoCo(乙女塾から生まれたグループ)は解散後1度も再結成はしていないのです。
桜っ子クラブさくら組や東京パフォーマンスドールも同様です。
2017年に市井由理が『MAGiC BOYZ』というヒップホップグループの1曲に参加しメディアに取り上げられたことがありましたが、ほとんど表舞台には出てきませんでした。
広末涼子の例もそうですが、90年代アイドルは自身がアイドルだったことを隠す傾向があるので、歌番組に出ないことは本人側の問題という側面もあるかもしれません。

こういった状況の中、元東京パフォーマンスドールのフロントメンバーである篠原涼子がNHK紅白歌合戦に出場することが決まったのです。

このブログは20世紀のアイドルを紹介するブログですが、正直に言うと90年代アイドルを除いて1970年代から1980年代までのアイドルに絞って紹介したほうが遥かにまとまりがあって記事が書きやすくなります。
1990年代はアイドル文化が崩壊しており、1980年代までのアイドルと同列にまとめるのにかなりの苦労がありました。
音楽祭の受賞歴なんて90年代アイドルではほとんど関係なくなっていますし、そもそも90年代アイドルの中には歌手デビューすらしていない人もいます。
それでも90年代アイドルを含めてブログにしたのは、私が90年代アイドルが好きだという極めて個人的な理由です。(^_^;)
そのため90年代アイドルには、もっとメディアに登場してほしいという気持ちが人一倍に強いのです。
中谷美紀と菅野美穂(共に桜っ子クラブさくら組メンバー)がドラマで共演するとか、3Mと称された宮沢りえと牧瀬里穂と観月ありさが『ボクらの時代』的なトーク番組で共演するなんて個人的にはめちゃくちゃ興味があります。

篠原涼子の紅白歌合戦出場を機会に、90年代アイドルにスポットライトが当たることを大いに期待し当記事を終えたいと思います。

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プロフィール
究極DD(管理人)
【自己紹介】
名前:究極DD
年齢:思ったより若い
所在地:関東平野(情報が関東に偏る)
性格:生まれ持ってのデータ厨
好きなもの:女性アイドル
好きな番組:ザ・ベストテン
好きなドラマ:大映ドラマ
嫌いなもの:男性アイドル
専門分野:90年代の女性アイドルグループ
Twitter:https://twitter.com/idol20th
【サイト説明】
近年、You Tubeなどの動画サイトの影響か、中高生などの若い世代に70年代アイドル・80年代アイドル・90年代アイドルなどのファンが増えているそうです。
その一方で、インターネット環境の変化からサイトの閉鎖が相次ぎ、かつてネット上で書かれていたアイドルの情報が損失していっています。
自分はアイドルオタクというほどアイドルにハマっていたわけではありませんが、若い世代に20世紀に活躍したアイドルたちのことを語り継いでほしいので、自分の知り得るアイドルの情報を今のうちに書き残していきたいと思います。
アイドルブームの時代を生きた一般人目線のアイドル論を是非ご覧ください!
※執筆依頼は、『執筆依頼について』を参照してください。
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