『花の82年組』と呼ばれた1982年度デビュー組に比べ、翌年の1983年度デビュー組は『不作の83年組』と不名誉な名前を付けられています。
しかし、よくよく調べてみると83年組は様々な分野で活躍してる(した)人が多くいることに気付きます。
そこで、1983年度デビュー組の活躍度でランキングTOP10を作ってみました。
次点:小林千絵
デビュー日:1983年3月21日(いつも片想い)
小林千絵は地元である関西圏を中心にバラエティ番組で活躍していましたが、芸能の中心地である関東圏での知名度は低い模様です。
次点:松本小雪
デビュー日:1983年4月21日(愛があるから生きている)
独特な雰囲気を持つ松本小雪は、人気番組『夕やけニャンニャン』の司会を務めるなど一時はメディア露出が多かったのですが、気付いたら姿を見せなくなっていました。(^_^;)
次点:太田貴子
デビュー日:1983年7月25日(デリケートに好きして)
今や伝説的なアニメとなっている『魔法の天使クリィミーマミ』にて、アイドルとして活動する主人公の声優でデビューした太田貴子は、主題歌および劇中歌も担当し本来のアイドルファンとは別のコアなファン層を獲得しました。
10位:岩井小百合
デビュー日:1983年1月12日(ドリーム ドリーム ドリーム)
“純粋な”83年組で、デビュー時に1番歌手として売れていた女性アイドルは岩井小百合です。
デビュー年に出した『ドリーム ドリーム ドリーム』(デビューシングル)と『恋♥あなた♥し・だ・い!』(4枚目のシングル)の2曲はスマッシュヒットしており、音楽賞の最優秀新人賞相当の賞を『THE GOOD-BYE』がほぼ独占する中、いくつかの音楽賞では『THE GOOD-BYE』を退け岩井小百合が最優秀新人賞を獲得しています。
ただ、その後は失速し同期のライバルたちに追い抜かれた感は否めません。
9位:大沢逸美
デビュー日:1983年2月21日(ジェームス・ディーンみたいな女の子)
大沢逸美は大映ドラマに1作主演している他、主要キャストとして出演した作品も多数あります。
『男女七人夏物語』などといった視聴率の高いドラマにも出演しており、テレビで姿を見る機会は多かったと記憶しています。
8位:佐久間レイ
デビュー日:1983年2月25日(はみだし天使)
アイドルとしてはイマイチ売れなかった佐久間レイですが、声優としては大成功しており、
『魔女の宅急便』のジジ
『らんま1/2』のシャンプー
『それいけ!アンパンマン』のバタコさん
などの声を担当し、今でも声優界で活躍を続けています。
7位:井上杏美
デビュー日:1983年4月21日(STAR STORM)
アイドル『井上杏美』と書くとピンとこない人が多いかもしれませんが、ジブリ歌手『井上あずみ』と書けば見覚えのある人が増えるかもしれません。
彼女はスタジオジブリ作品『天空の城ラピュタ』の主題歌『君をのせて』を歌っていることで知られ、更にスタジオジブリの次作である『となりのトトロ』でもオープニングの『さんぽ』とエンディングの『となりのトトロ』を歌っています。
日本人の大半が知っている持ち歌が3曲もある歌手はそう多くないので、井上杏美は十分売れたアイドルと言えるでしょう。
実際に井上杏美は、この3曲を武器に現在も全国を回っています。
6位:河合美智子
デビュー日:1983年1月10日(わたし・多感な頃)
河合美智子は主演した映画が多数あり女優として十分売れていた他、1997年にはオーロラ輝子としてNHK紅白歌合戦にも出演し歌手でも成功しました。
ただし活動の主体は女優でありアイドル感は低くなっています。
5位:武田久美子
デビュー日:1983年1月25日(噂になってもいい)
武田久美子は歌唱力に難がありアイドルとしてはイマイチ売れませんでしたが、グラビアで大きな人気を得て写真集の発売は15冊以上に上ります。
映画出演も多く主演クラスでの出演作も多数あります。
4位:松本明子
デビュー日:1983年5月21日(♂×♀×Kiss)
バラエティ番組で大活躍した松本明子は、井森美幸や森口博子などと共にバラドル(バラエティアイドル)ブームを巻き起こし元祖バラドルと言われる存在です。
全盛期には番組MCはもちろん、ゴールデンタイムの連続ドラマで主演もしています。
3位:森尾由美
デビュー日:1983年5月5日(お・ね・が・い)
森尾由美はバラエティ番組での活躍も顕著ですが、個人的に1番評価しているのが昼ドラ史上最多の11シリーズが作られた『大好き!五つ子』に主演している点で、1999年から2009年まで10年以上に渡って五つ子の母親『桜井桃子』役を演じ続けました。
2位:伊藤麻衣子
デビュー日:1983年2月25日(微熱かナ)
伊藤麻衣子は、『高校聖夫婦』、『少女が大人になる時 その細き道』、『不良少女とよばれて』という3作の大映ドラマで主演しています。
特に『不良少女とよばれて』は、『スチュワーデス物語』や『スクール☆ウォーズ』などといった現在でも語られることの多い大映ドラマ以上の視聴率を誇り、最高視聴率(27.9%)は俗に言う大映ドラマで最高記録を誇るなど大きな人気を得ました。
これ以外にも『婦警候補生物語』という大映ドラマのバッタモンのようなドラマでも主演し、ドラマ主題歌(見えない翼)も担当して10万枚を超すヒットを記録するなど83年組の中では抜群の活躍を誇ります。
1位:わらべ
デビュー日:1982年12月21日(めだかの兄妹)
新人賞争いに参加していないため忘れがちですが、1982年の年末近くにデビューした『わらべ』もレコード大賞新人賞の選考期間的には1983年組に括られる存在です。(1981年10月21日デビューの松本伊代も82年組と呼ばれる)
1980年代に最も売れた女性アイドルのシングルレコードは、松田聖子や中森明菜や薬師丸ひろ子の曲ではなく『わらべ』の『もしも明日が…。』なのです。
更に2位も『わらべ』の『めだかの兄妹』と、『わらべ』は83年組どころか80年代アイドル全体でもトップクラスの活躍をしています。
『わらべ』がアイドルかどうかの議論はありますが、レコードの売れ行きが群を抜いているため83年組1位の座は『わらべ』で揺るぎません。
それは、1982年11月21日に『どうして?!』でデビューした佐東由梨です。
彼女の2枚目のシングルである『ロンリーガール』は、紆余曲折あって加藤ミリヤが『ディア・ロンリーガール』として発表しており、最近の人でも聴いたことがある楽曲となっているのです。ヽ(*’0’*)ツ
しかし芸能活動全般で見れば、むしろ他の年よりも活躍した人が多く活動の幅もバラエティに富んでいます。
バタコさん
ジブリ歌手
オーロラ輝子
ホタテ貝
元祖バラドル
不良少女
欽ちゃんファミリー
確かに他の年ではあり得ないバラエティ豊かさです。(^_^;)
今年でもう40年が経過しますし、上記したように活躍した人が多数いるのですから、いい加減『不作の83年組』という不名誉な看板は下ろしてもいいのではないでしょうか?
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