現在、山口百恵は伝説的な歌手のように扱われることが多いですが、実際には連続ドラマの主演が6本、映画の主演が14作と歌手と女優の両面で活躍したアイドルでした。
松田聖子は歌手を中心としたアイドルでしたが、アイドル全盛期にいくつかのドラマや映画に主演しています。(そもそも芸能界デビューは女優である)
安室奈美恵や浜崎あゆみなどの歌手活動が顕著な人たちですら、デビュー直後はドラマや映画に出演していました。
このように歌手中心のアイドルでも女優活動をそれなりにしているケースが多いのですが、中には女優活動をほとんどしなかった女性アイドルもいます。
今回は、そんな歌手特化型のアイドルを何人か紹介していきたいと思います。
※売れていないという理由で女優活動をしていない人は当然対象外です。
南沙織
南沙織の女優活動は連続ドラマに1話限定のゲスト出演する程度で、バラエティ番組の出演も少ない典型的な歌手特化型アイドルでした。
太田裕美
太田裕美がアイドル期に出演したドラマは、小柳ルミ子主演の『バケタン家族』(1976年放送)を除き全てゲスト出演に留まっています。
映画の出演も薬師丸ひろ子主演の『メイン・テーマ』(1984年公開)のみです。
1985年の歌手活動の休止以降もほとんど女優活動を行わず、NHK連続テレビ小説『さくら』(2002年放送)に出演した程度となっています。
岩崎宏美
岩崎宏美はピンク・レディーの2人が主演した『気になる季節』(1977年~1978年放送)という連続ドラマに出演した以外にほとんど女優業を行っていませんでしたが、1986年に自身が主題歌を務めた火曜サスペンス劇場(1話完結型ドラマ)の『誰かが見ている』で主演します。
その直後に『男女7人秋物語』のメインキャストの1人として出演することになりますが、その後は再び女優活動を行わないようになりました。
ただ、『レ・ミゼラブル』などのミュージカルには出演しています。
高田みづえ
高田みづえは大相撲力士の若島津と婚約発表する少し前に『瑠璃色ゼネレーション』(1984年放送)という連続ドラマに出演した以外、女優活動は連続ドラマへのゲスト出演や1話完結ドラマの脇役程度となっています。
森高千里
森高千里は、活動初期にグランプリを獲得したオーディションと関連する映画『あいつに恋して』(1987年公開)と1話完結型のドラマに数本出演した程度で、その後は演技の仕事はほぼしていません。
キャンディーズ解散後に主に女優として活動した他のメンバーと違い、藤村美樹は1度短い期間だけ芸能活動を再開した以外は引退状態となっています。
1990年代は歌手型アイドルが廃れ、むしろ女優志向の強いアイドルが主流だったので歌手活動しかしないアイドルはほとんど存在していません。(売れていないアイドルは除く)
そもそも1990年代に歌手活動しかしていない人はアイドルとみなされず、純粋な歌手として括られたものと思われます。
そう考えると、1980年代後半にアイドルとしてデビューしながら演技関連の仕事をほとんどしなかった森高千里は異質な存在と言えます。
彼女の場合はシンガーソングライターの側面があるので歌手に特化出来たものと思われます。
以上、歌手特化型の女性アイドル紹介でした。
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