【岡田有希子の死の真相】なぜカネボウのCMに岡田有希子は出演しなかったのか?

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私には、岡田有希子に関して生前から気になることがありました。
それは、岡田有希子最後のシングルとなった『くちびるNetwork』に関することです。
『くちびるNetwork』は、化粧品会社『カネボウ』のCMソングに採用されオリコン1位を獲得する大ヒットとなりました。
しかし、CMに出演していたのは岡田有希子ではなく沢口靖子なのです。
当時の岡田有希子の立ち位置(アイドルとしての地位)を考えると、CMソングの歌唱だけをして出演しないのはどう考えてもおかしな現象と思えないでしょうか?

ということで、1970年代後半から1980年代までの女性用化粧品のCMで、日本人女性(日本で活動している外国人女性を含む)がCMソングを歌った際の出演者が誰だったかを調べてみました。

化粧品のCMに日本人が出演し始めたのは1970年代の後半以降で、それまでは外国人モデルを使うことが一般的でした。
放送時期メーカー歌手モデル
77年春資生堂マイ・ピュア・レディ尾崎亜美小林麻美
77年春コーセー赤くなれ。春になれ。ペドロ&カプリシャス外国人モデル
77年夏コーセーこんどの波は大きいぞ。ペドロ&カプリシャス外国人モデル
78年春資生堂春の予感 -I’ve been mellow-南沙織日本人モデル
78年冬カネボウひとつ年上〈クリスタルファンタジー〉宮本典子夏目雅子
78年春コーセーきみはプリズム庄野真代外国人モデル
78年秋コーセービロード色の午後山県すみこ外国人モデル
79年夏カネボウサマーチャンピオン浅野ゆう子浅野ゆう子
79年冬資生堂あざやかに生きて田島裕子麻田紘子
叶和貴子
80年春資生堂不思議なピーチパイ竹内まりやメアリー岩本
80年春カネボウ唇よ、熱く君を語れ渡辺真知子松原千明
80年夏カネボウ赤道小町ドキッ山下久美子日本人モデル
80年冬カネボウ灰色の季節加藤登紀子古手川祐子
80年冬コーセーI hope so.サンディ外国人モデル
81年春資生堂ニートな午後3時松原みき外国人モデル
81年春カネボウ春咲小紅矢野顕子日本人モデル
81年夏コーセー恋のダディ・オーアンジュネッツアンジュネッツ
81年秋資生堂メイク23秒桃井かおり外国人モデル
81年秋カネボウキッスは目にして!ザ・ヴィーナス日本人モデル
81年冬コーセー恋のインターバルなかやまて由希外国人モデル
82年秋資生堂気分はフェアネス山根麻衣外国人モデル
83年春資生堂う、ふ、ふ、ふ、EPO外国人モデル
83年春カネボウ夢・恋・人藤村美樹広田恵子
83年春コーセー恋は春感山口美央子日本人モデル
外国人モデル
83年秋資生堂窓は、ご多忙申し上げます原由子外国人モデル
83年秋コーセー愛、どうじゃ。恋、どうじゃ。研ナオコ研ナオコ
83年冬コーセーLOVE TALK笠井紀美子外国人モデル
84年春資生堂くちびるヌード高見知佳外国人モデル
84年春カネボウRock’n Rouge松田聖子松田聖子
84年春コーセーSECRET LIPSとみたゆう子日本人モデル
84年夏カネボウ君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね。中原めいこ栗原景子
84年秋資生堂ニュアンスしましょ香坂みゆき外国人モデル
84年秋カネボウピンクのモーツァルト松田聖子松田聖子
84年秋資生堂Woman“Wの悲劇より”薬師丸ひろ子薬師丸ひろ子
85年春資生堂ベジタブル大貫妙子外国人モデル
85年夏資生堂いろ、なつ、ゆめ ~彩・夏・夢石川セリ甲田益也子
85年秋資生堂天に星、地に花薬師丸ひろ子薬師丸ひろ子
85年秋資生堂メトロポリスの片隅で松任谷由実日本人モデル
85年秋コーセー愛の呪文石川秀美石川秀美
85年冬カネボウプリンセス TIFFA白井貴子麻生祐未
86年春資生堂色・ホワイトブレンド中山美穂中山美穂
86年春カネボウくちびるNetwork岡田有希子沢口靖子
86年春コーセー春して、恋して、見つめて、キスしてポータブル・ロックアジア系モデル
86年夏カネボウちょっとやそっとじゃCAN’T GET LOVE中村あゆみ鈴木保奈美
86年秋資生堂ツイてるねノッてるね中山美穂中山美穂
87年春資生堂くちびるスウィング小林明子桐島かれん
87年春カネボウ水のルージュ小泉今日子小泉今日子
87年春コーセーないしょLove Call種ともこ樋口可南子
87年夏資生堂椿姫の夏早瀬優香子日本人モデル
87年夏コーセー夏は目の毒 恋の毒網浜直子日本人モデル
87年秋カネボウノーブルレッドの瞬間国生さゆり国生さゆり
87年秋コーセーTokio Express早見優早見優
88年春カネボウ吐息でネット。南野陽子南野陽子
88年夏資生堂GO AWAY BOYプリンセス・プリンセス土家里織
88年夏カネボウC-Girl浅香唯浅香唯
88年夏コーセーGET UP早見優早見優
88年秋資生堂彼女とTIP ON DUO今井美樹今井美樹
88年秋カネボウMUGO・ん…色っぽい工藤静香工藤静香
88年秋コーセーMIDNIGHT BEIGE早見優早見優
89年春資生堂ROSÉCOLOR中山美穂中山美穂
89年春コーセー夢みるQUEST杉真理井森美幸
89年夏カネボウReturn to Myself 〜しない、しない、ナツ。浜田麻里大塚寧々
89年夏コーセーBEAT LOVER早見優早見優
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一般の歌手(アイドル以外の歌手)が化粧品のCMソングを担当している場合は、モデルや若手女優、あるいはアイドルが出演者として選ばれるケースがほとんどで、アイドルが歌唱した場合は、自身が出演することがほとんどとなっています。
南沙織、藤村美樹、高見知佳、香坂みゆきなどは歌唱だけでCM出演はないのですが、いずれも歌手デビューから5年以上が過ぎアイドルを卒業している時期での例でした。
研ナオコのCM出演は、インパクトを重視した例外と考えるべきでしょう。(同じ理由で男性が女性向け化粧品のCMに出演したケースもある)

現役バリバリのアイドルが歌唱だけを担当したことは、1986年春(カネボウ)の岡田有希子と1987年秋(コーセー)の網浜直子の2例しかありません。
網浜直子は芸能界入りこそは華々しかったもののデビュー後はかなり苦戦しており、オリコンシングルチャートの最高順位はデビュー曲(竹下涙話)の45位に留まっているので、CMソングを歌えるだけで御の字と言えます。
一方、『くちびるNetwork』を歌った当時の岡田有希子は、女性アイドルとしてトップレベルの人気を誇っていましたし、それまで出したシングルレコードは全てオリコンTOP10入りを果たしています。
そんな立場の岡田有希子が、CMで歌唱だけして出演しないのは明らかにおかしい現象です。
むしろ別の人がCMソングを歌って岡田有希子が出演するだけのほうが、よほどあり得る状況と言えます。

百歩譲って、出演者が一般的に名の知れていないモデルや新人女優ならまだしも、沢口靖子が出演するCMの歌を岡田有希子が担当することは当時の状況的に考えられません。
沢口靖子は純粋なアイドルではないものの、歌手デビューもしていますし出身オーディションも斉藤由貴と同じでアイドル的な要素も多分にある人物です。
そして岡田有希子と沢口靖子は歌手デビューとして同期に当たるのです。(年齢は沢口靖子が2歳上)
アイドルが出演するCMソングを別のアイドルが歌うなんてことは、普通に考えてあり得ないでしょう。

松田聖子の楽曲がエクボシリーズ(資生堂)のCMに使われ出演者は別の人(山田由紀子)でしたが、これは第一弾のCMが松田聖子の歌手デビュー前(直前)で無名だった時代に作られていたためで、その後もしばらくは松田聖子がCMソングを担当し山田由紀子が出演というパターンが続きました。

この岡田有希子が歌唱のみを行い、沢口靖子が出演するというカネボウ化粧品のCMについて、良い意味で捉えれば『岡田有希子が歌手として認められた』ということになりますが、悪い意味で捉えれば『岡田有希子がCM出演を外された』となってしまいます。
そして岡田有希子の性格を考えれば、ほぼ間違いなく悪い意味で捉えると思われ、岡田有希子にとってこのCMは精神的なダメージが相当あった可能性も捨て切れません。

もっと深読みするならば、この時期の岡田有希子は化粧品のCMモデルとして扱えないレベルの問題を抱えていたとも考えられます。
具体的には、帯状疱疹や酷い肌荒れなどがあり化粧品のCMモデルとして適切でなかったという話です。
当時のテレビは今のように画質が良くなく、肌荒れなどは化粧などでごまかせたかもしれませんが、化粧品のモデルとなるとテレビCMだけではなく大きなポスターなどにも使われることになるでしょうから、肌の状態が悪い人はCMモデルとしては不適切です。
そして精神的な状況が肌に大きな影響があることは、現代医学の中で証明されています。

『くちびるNetwork』が採用されたカネボウのCMの正確な放送時期は分かりませんが、レコードの発売時期から想像するに1986年の2月頃と思われ、CMのモデルが決まったのはそれよりもだいぶ前と想定されます。
実は、岡田有希子は1985年10月7日に出演した『ザ・トップテン』でランクインした『Love Fair』の歌唱中に突然泣き出したことがあり、ファンの中で何があったのかと話題になっていました。
つまり、この時点で岡田有希子は精神的に大きな問題を抱えていた可能性が高くなっているわけです。
ひょっとしたら、この時期の岡田有希子は化粧品の広告塔として扱えない状態(肌荒れなど)で、CM出演をキャンセルされたのかもしれません。
沢口靖子は1984年からカネボウ化粧品のCMに出演していたため、急遽の代役を頼みやすい人物であったとも考えられます。

事実は分かりようもないし表に出てくる情報でもありませんが、いずれにせよ、あのCMに違和感が残ることだけは確実となっています。

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