アイドルの定義とは?アイドルと女優・歌手との境目について

皆さん、アイドルの定義について考えたことはありますか?

アイドルなんて深く考えなくても見れば判断がつくと思う人もいるかもしれませんが、ではアイドルと女優や歌手の違いは何でしょうか?
例えば、浅野ゆう子はアイドル(元アイドル)として扱われるのに、浅野温子はアイドル(元アイドル)として扱われないのは何故でしょう。
浅野温子以外にも、同じ1970年代に芸能界デビューした秋吉久美子、大竹しのぶ、名取裕子、夏目雅子、原田美枝子、紺野美沙子、手塚理美らは、若くて容姿端麗でありアイドルとして扱ってもいいと感じるかもしれませんが、アイドル扱いされることは基本的にありません。

※2020年12月、女優の一覧を追記。
※2021年2月13日、女優の一覧に補足データを追記。

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実は、アイドルの基本的な定義は

・若い
・可愛い
・歌手業を主体とするタレント※
※少なくとも歌手として顕著な活動があるタレント

ということが、天地真理の成功以降の基本的な3条件となっているのです。
上記した人たちは、歌手業ではなく役者業が本業なので、アイドル扱いされずに女優として扱われるわけです。

1980年代でも、高橋ひとみ、賀来千香子、南果歩、鈴木保奈美、松下由樹、横山めぐみ、清水美砂などは歌手デビューをしていないのでアイドル扱いされることはありません。
彼女たちの場合は歌手デビューしていないので分かりやすいですが、判断が難しいのは歌手デビューはしているが本業は女優という人たちです。
例えば、薬師丸ひろ子や原田知世は女優業がメインであり、上記した3条件で考えればアイドル扱いはされない可能性もあります。
しかし、実際はほとんどのケースでアイドル扱いされています。
1980年代はアイドルが大ブームで、若くて可愛い女性芸能人のほとんどはアイドル的な売り出し方をされており、1970年代とは少し状況が違うのです。
特に薬師丸ひろ子と原田知世の2人はアイドル的な楽曲のヒット曲があるので、1980年代を代表するアイドルとして扱われています。

ただ、微妙なラインはどうしても出てきてしまいます。
例えば

石原真理子
秋本奈緒美
広田玲央名(現:広田レオナ)
戸川京子
中村あずさ

などは、若い頃に歌手デビューしているものの、その活動は限定的であるため当サイトではアイドル扱いしていません。
こういった微妙なラインの判断については、書き手の裁量に任せてもらうしかないでしょう。

アイドルの判断に関する問題は、本格的な歌手でも現れます。
演歌歌手なら分かりやすく除外できるのですが、1970年代にデビューした中島みゆきや久保田早紀などの若くて可愛い本格的な歌手の存在も考えなくてはなりません。
中島みゆきや久保田早紀をアイドルと考える人がほぼいないことは当然として、アイドルブームであった1980年代でも麻倉未稀、渡辺美里、小比類巻かほる、石井明美、中村あゆみ、森川由加里、浜田麻里、永井真理子、谷村有美などの歌手たちは、若く容姿が良くてもアイドル扱いされるケースはほとんどないようです。
歌手側もアイドルであるかの微妙なラインは出てくるので、最終的には書き手の判断に任せてもらうしかありません。

1970年代は、アイドル歌謡以外にも、歌謡曲、フォークソング、ニューミュージックなどといった多様なジャンルから有望な若い女性歌手が次々と誕生...
以上がアイドルと女優・歌手の違いに対する説明なのですが、上記してきた条件に当てはまらない時代もあり複雑さを増しています。
上記の条件に当てはまらない時代の1つは1970年代初頭で、この時期はアイドルの定義そのものがハッキリしていなかったので、女優業をメインとしている人でもアイドル扱いされるケースがあります。
そもそも天地真理の成功以前は、岡崎友紀や吉沢京子といった女優業をメインとしていた人がアイドルの元祖的存在として扱われていたため、アイドルの定義において歌手であることはあまり重要視されていませんでした。

また、1990年代中盤以降は、天地真理から始まる歌手型のアイドルの定義が崩れ去ってしまい、広末涼子や深田恭子に代表されるアイドル型の女優が次々と誕生します。
加藤あいなどは1990年代後半を代表するアイドルの1人ですが、歌手デビューをしてすらおらず、上記したアイドルの3条件で考えればアイドルでないと判断しなければなりません。
しかし、どう考えても彼女はアイドルとして取り上げなければならない人物の1人です。
※1990年代のアイドルの定義は非常に複雑になるので、別途記事を書きます。

以前、アイドルと女優や歌手との境目について記事を書きましたが、1990年代中盤になると『アイドル=アイドル歌手』という定義が崩れ去り、アイド...

更に、女優や歌手とは関係がない例外パターンも僅かに存在します。
例えば、宮崎美子、高見恭子、松本小雪などは、女優としても活動し歌手デビューもしていますが、基本的にはタレント業を中心として活動していました。
アグネス・ラムもグラビア業が主体で、歌手や女優といったイメージはありません。
こういった人たちもアイドルであるのか判断に困る人たちで、当ブログではアグネス・ラムはアイドル扱いしますが、宮崎美子、高見恭子、松本小雪はアイドル扱いしないことにしています。
アグネス・ラムだけアイドル扱いしている理由は、歌手型のアイドルが全盛だった1980年代は顕著な歌手活動がない限りアイドル扱いされないためで、アグネス・ラムは1970年代に活動したためアイドル扱いしているのです。

その他の芸能人では、今井美樹は、そもそも本格的な女優なのか本格的な歌手なのか判断が付きません。(いずれにせよ今井美樹がアイドルでないことは確実)
藤谷美和子や山咲千里に関しては、歌手デビューしたのが30代になってからなので、当サイトでは本格的な女優と考えアイドル扱いはしないと判断しています。
高樹澪や藤田朋子も80年代アイドルとしては扱うには歌手デビュー時の年齢が高すぎますし、田中美佐子も歌手デビューが23歳で、またレコードも1枚しか出していないため本格的な女優として扱うのが無難でしょう。
羽野晶紀は1990年代のバラエティアイドルという側面もありますが、実際は1968年生まれで1980年代から劇団員として活動しており、90年代アイドルに入れるには違和感があるため当サイトではアイドルとして扱っていません。
杉田かおるはアイドルか女優か判断が非常に難しいですが、何となくアイドルっぽくないので当サイトでは扱わないことにしています。Σ(゚Д゚)

以上、アイドルと女優・歌手の境目については個人の裁量によるところが大きく、それ自体がアイドルを見る目の高さに繋がることになるのです。

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アイドルではなく本格的な女優たち

最後に、当ブログで70年代アイドル、80年代アイドルとして扱わない女優を簡単に紹介します。

【補足欄の説明】
ア主:日本アカデミー賞最優秀主演女優賞獲得
ア助:日本アカデミー賞最優秀助演女優賞獲得
ア新:日本アカデミー賞新人俳優賞獲得
キ主:キネマ旬報ベスト・テン主演女優賞獲得
キ助:キネマ旬報ベスト・テン助演女優賞獲得
毎主:毎日映画コンクール女優主演賞獲得
毎助:毎日映画コンクール女優助演賞獲得
ブ主:ブルーリボン賞主演女優賞獲得
ブ助:ブルーリボン賞助演女優賞獲得
ブ新:ブルーリボン賞新人賞獲得
エ:エランドール新人賞獲得
ゴ:ゴールデン・アロー賞獲得
ゴ映:ゴールデン・アロー賞映画賞獲得
ゴ特:ゴール・デンアロー賞特別賞獲得
ゴ話:ゴールデン・アロー賞話題賞獲得
ゴグ:ゴールデン・アロー賞グラフ賞獲得
ゴ新:ゴールデン・アロー賞新人賞獲得
ゴ映新:ゴールデン・アロー賞映画新人賞獲得
ゴ演新:ゴールデン・アロー賞演劇新人賞獲得
ゴ放新:ゴールデン・アロー賞放送新人賞獲得
ド助:ザテレビジョンドラマアカデミー賞助演女優賞獲得
N:NHK連続テレビ小説主演
ポ:ポーラテレビ小説主演
金:3年B組金八先生生徒役
大:大映ドラマ主演
有新:日本有線大賞最優秀新人賞獲得
全有:全日本有線放送大賞グランプリ獲得
全新:全日本有線放送大賞最優秀新人賞獲得

70年代の本格女優一覧

名前生年月日補足
多岐川裕美1951年2月16日
桃井かおり1951年4月8日ア主、ア助、キ主、キ助、毎主、ブ主、ブ助、エ、ゴ映新
風吹ジュン※1952年5月12日毎助、ブ助
島田陽子1953年5月17日エ、ゴ特
中田喜子1953年11月22日N、ポ
松坂慶子1952年7月20日ア主、キ主、毎主、毎助、ブ主、エ、ゴ、ゴ映、ゴ新
竹下景子1953年9月15日
檀ふみ1954年6月5日
秋吉久美子1954年7月29日キ主、毎主、毎助、ブ主、ブ主、エ、ゴ新、ゴ映新
関根恵子
(高橋惠子)
1955年1月22日毎助、エ、ゴ新
田中裕子1955年4月29日ア助、ア新、キ主、キ助、毎主、ブ主、ブ助、エ、ゴ映新、ゴ話、ド助、N
藤真利子1955年6月18日毎助、ブ助、エ、ゴ新、ゴ放新、ポ
志穂美悦子1955年10月29日
大地真央※1956年2月5日
岡まゆみ1956年3月7日
岡江久美子1956年8月23日
(2020年4月23日没)
秋野暢子1957年1月18日キ主、N
かたせ梨乃1957年5月8日ア助
大竹しのぶ1957年7月17日ア主、キ主、キ助、毎主、ブ主、ブ助、ブ新、エ、ゴ新、ゴ演新、ド助、N
名取裕子1957年8月18日エ、ポ
中井貴惠1957年11月27日
夏目雅子1957年12月17日
(1985年9月11日没)
ブ新、エ、ゴグ
かとうかず子1958年2月20日ア新、ポ
森下愛子1958年4月8日
石井めぐみ1958年10月18日
樋口可南子1958年12月13日エ、ゴ映新、N、ポ
原田美枝子1958年12月26日ア主、ア助、キ主、毎主、ブ主、ブ新、エ、ゴ映、ゴ新、ゴ映新
早乙女愛1958年12月29日
(2010年7月20日没)
高見恭子※1959年1月5日
池上季実子1959年1月16日
古手川祐子1959年7月16日
原日出子1959年11月10日
田中美佐子1959年11月11日ア新
熊谷真実1960年3月10日エ、N
紺野美沙子1960年9月8日エ、N
石田えり1960年11月9日ア助、ア新、毎助、ゴ演新
岸本加世子※1960年12月29日ア助、エ、ゴ演新
手塚理美1961年6月7日
松田美由紀1961年10月6日
山咲千里1962年4月24日
藤谷美和子1963年3月10日ア助、キ助、毎主、ブ助、エ、N、有新、全有、全新
杉田かおる※1964年11月27日
小林聡美1965年5月24日ア新、キ助、ブ助、金

※風吹ジュンはデビュー当時アイドル的な扱いを受けていた側面もあったが、年齢詐称が発覚しアイドル扱いされなくなった。
※大地真央は宝塚歌劇団所属時代からテレビドラマなどに出演していた。
※高見恭子は女優ではなくモデル兼タレント。
※岸本加世子は若干アイドル的な扱いを受けていた面もある。
※杉田かおるは子役からそのまま有名になっている。

80年代の本格女優一覧

名前生年月日補足
松原千明1958年2月18日
萬田久子1958年4月13日
宮崎美子1958年12月11日ブ助、ポ
大島さと子※1959年9月17日
高樹澪1959年12月31日
黒木瞳※1960年10月5日ア主、ア新
藤吉久美子1961年8月5日
高橋ひとみ1961年8月23日
賀来千香子1961年10月17日
高木美保1962年7月29日
広田玲央名
(広田レオナ)
1963年3月7日
今井美樹※1963年4月14日
高樹沙耶1963年8月21日
南果歩1964年1月20日ブ助、エ、ポ
石原真理子1964年2月4日
秋本奈緒美※1964年3月12日
高島礼子※1964年7月25日
戸川京子1964年8月13日
(2002年7月18日没)
野村真美1964年10月19日
洞口依子1965年3月18日
藤田朋子1965年8月3日
松本小雪※1966年2月3日
森口瑤子1966年8月5日
鈴木保奈美1966年8月14日エ、ド主、大
中村あずさ1966年9月5日
若村麻由美1967年1月3日エ、N
生田智子※1967年2月13日
有森也実1967年12月10日ア新、ブ新、ゴ映新
松下由樹1968年7月9日ド助
羽野晶紀※1968年8月22日
横山めぐみ1969年9月2日
清水美砂1970年9月25日ア新、エ、N
中嶋朋子※1971年6月5日ブ助、エ

※大島さと子は1980年代当時レポーターなどのタレント業が中心。
※黒木瞳は宝塚歌劇団出身。
※今井美樹は本業が歌手なのか女優なのか不明。
※秋本奈緒美はジャズ歌手として芸能界デビュー。
※高島礼子はレースクイーン出身で、女優として有名になるのは1990年代以降。
※松本小雪はタレント業が中心。
※生田智子は子役からそのまま有名になっている。
※羽野晶紀は小劇団出身の女優だが1990年代以降にタレントとして有名になる。
※中嶋朋子は子役からそのまま有名になっている。

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