歌手と女優の両方でヒットを量産!『中山美穂』

中山美穂プロフィール

80年代アイドルの中山美穂

生年月日1970年3月1日
芸能界入りスカウト
キャッチフレーズ
レコードデビュー1985年6月21日(「C」)
主要音楽祭受賞歴
(最優秀新人賞)
1985年日本レコード大賞最優秀新人賞(「C」)
主要音楽祭受賞歴
(大賞)
1988年FNS歌謡祭グランプリ(Witches)
ゴールデン・アロー賞
受賞歴
1985年新人賞
1985年音楽新人賞
1988年音楽賞
主要映画賞受賞歴
(主演賞、助演賞、新人賞)
1986年度エランドール新人賞※
1995年度ブルーリボン賞主演女優賞(Love Letter)
1995年度報知映画賞主演女優賞(Love Letter)
1995年度ヨコハマ映画祭主演女優賞(Love Letter)

※エランドール新人賞はテレビドラマでの活躍を含んだ俳優賞

ドラマアカデミー賞受賞歴
(主演賞、助演賞、新人賞)
1995年1~3月主演女優賞(FOR YOU)
1998年10~12月主演女優賞(眠れる森 A Sleeping Forest)
紅白歌合戦出場回数
(2023年まで)
7回
代表曲
()内はオリコン最高順位
86年:色・ホワイトブレンド(5位)
86年:ツイてるねノッてるね(3位)
86年:WAKU WAKUさせて(3位)
87年:「派手!!!」(2位)
87年:You’re My Only Shinin’ Star(1位)
88年:人魚姫 mermaid(1位)
88年:Witches(1位)
90年:愛してるっていわない!(3位)
91年:Rosa(3位)
91年:遠い街のどこかで…(3位)
92年:世界中の誰よりきっと(1位)※中山美穂&WANDS名義
94年:ただ泣きたくなるの(1位)
他多数

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目次

中山美穂の芸能界デビューはモデルとして?

中山美穂の芸能界デビューはドラマ『毎度おさわがせします』と思っている人も多いでしょうが、実際はモデル(キッズモデル)としてのデビューが先で、少女漫画のグラビアページなどによく登場していたそうです。
『毎度おさわがせします』放送の2年以上前となる1982年秋ごろからは活動を開始していたらしいので、世間の人が中山美穂の存在を知る前から、中山美穂にはかなりの芸歴があったということになります。
その後、中山美穂は何度かの事務所移籍を行い、アイドルして大成功していきます。

中山美穂はツッパリ少女?

中山美穂は、アイドル歌手としてより先に女優として注目されました。
デビュー作『毎度おさわがせします』で、ませた中学生を演じ注目を集めた中山美穂は、その後もませた中高生やツッパリ少女役の出演が続きます。
以下、中山美穂がデビュー以来に出演した連続ドラマです。

1985年1月~3月:毎度おさわがせします
1985年8月~9月:夏・体験物語
1985年12月~1986年3月:毎度おさわがせします2
1986年10月~1987年3月:セーラ服反逆同盟
1986年10月~12月:な・ま・い・き盛り
※『セーラ服反逆同盟』と『な・ま・い・き盛り』は同時期の放送で、主演にも関わらず『セーラ服反逆同盟』にはほとんど出演していないというおかしな状況でした。

デビューから出演した5作品のドラマは、ものの見事に全てませた中高生やツッパリ少女の役でした。
また、同時期に出演した映画『ビー・バップ・ハイスクール』もツッパリ少女役で、当時の中山美穂は、ませた中高生やツッパリ少女というイメージが定着していくのです。
こういった普通のアイドルが忌避したくなるような役を務めた背景は、大手ではないモデル系の事務所に所属してことが起因しており、その後に事務所を移籍してからも、中山美穂はしばらくツッパリ少女役を演じ続けることになります。

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芸能史に残るヒットメーカー

中山美穂は、1980年代後半から2002年に結婚するまで、芸能界でも最高レベルのヒットメーカーとして君臨します。
ゴールデンタイムの連続ドラマに主演し、主題歌も自身が歌うというパターンが数年間続き、芸能界は中山美穂を中心に回っていると言っても過言ではない状況でした。
以下に、中山美穂が主演し主題歌を歌った連続ドラマ及びその主題歌を挙げます。

ドラマ名放送期間主題歌
夏・体験物語1985年8月~9月「C」
な・ま・い・き盛り1986年10月~12月WAKU WAKUさせて
ママはアイドル!1987年4月~6月派手!!!
おヒマなら来てよネ!1987年10月~12月CATCH ME
若奥さまは腕まくり!1988年7月~9月人魚姫 mermaid
すてきな片想い1990年10月~12月愛してるっていわない!
逢いたい時にあなたはいない…1991年10月~12月遠い街のどこかで…
誰かが彼女を愛してる1992年10月~12月世界中の誰よりきっと ※1
もしも願いが叶うなら1994年1月~3月ただ泣きたくなるの
For You1995年1月~3月HERO
おいしい関係1996年10月~12月未来へのプレゼント ※2

※1、中山美穂&WANS名義
※2、中山美穂 with MAYO名義

このように、中山美穂が主演し主題歌も歌ったドラマは多数あることがわかります。
これだけゴールデンタイムのドラマに主演した人も稀ですし、これだけゴールデンタイムのドラマの主題歌を歌った人も稀なのですから、当時の中山美穂の人気はとてつもなく高かったということです。
1990年代後半になると、主演と主題歌の両方を務めることはなくなっていきましたが、1998年には主演した『眠れる森』で記憶に障害のあるという難しい役どころ見事に演じ切り、アイドルのイメージを完全に払拭し女優としても高い評価を得ることとなります。

ザテレビジョンドラマアカデミー賞の『主演女優賞』&『助演女優賞』&『新人俳優賞』歴代受賞者一覧
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中山美穂とTBSのホームコメディドラマ

中山美穂が初めて注目されたのがTBSドラマ『毎度おさわがせします』であることは前記したとおりですが、当時はTBSが放送するこの手のホームコメディドラマが高い人気を得ていて、“ドラマのTBS”とまで言われるTBS全盛時代を支える存在となっていました。
このホームコメディドラマは大映ドラマとは違った滅茶苦茶感があり、自分は大好きでとても記憶に残っています。
※逆に1990年以降(特に東京ラブストーリー以降)のバラエティ色がほとんどなくなったドラマ(連続ドラマ)は、全くと言っていいほど見なくなってしまう。

ということで、ここで当時放送されたTBSのホームコメディドラマをまとめたいと思います。

番組名放送期間主演その他出演者
うちの子にかぎって…1984年8月~9月田村正和所ジョージ
毎度おさわがせします1985年1月~3月木村一八中山美穂
うちの子にかぎって…パート21985年4月~7月田村正和所ジョージ、西尾まり
子供が見てるでしょ!1985年10月~12月田村正和所ジョージ、西尾まり
毎度おさわがせします21985年12月~1986年3月木村一八中山美穂
パパはニュースキャスター1987年1月~3月田村正和浅野温子、所ジョージ、西尾まり
毎度おさわがせします31987年1月~5月立花理佐
ママはアイドル!1987年4月~6月中山美穂三田村邦彦、後藤久美子
おヒマなら来てよネ!1987年10月~12月中山美穂工藤静香、相楽ハル子
パパは年中苦労する1988年4月~7月田村正和浅野温子
若奥さまは腕まくり!1988年7月~9月中山美穂三田村邦彦、西尾まり
ママハハ・ブギ1989年7月~9月浅野温子石田ひかり、所ジョージ

以上のように、1980年代後半に流行するTBSのホームコメディドラマを田村正和と共に牽引したのが中山美穂だったのです。
これらのドラマは内容が似通っているのが特徴で、特に中山美穂が10代で結婚し子育てに奮闘するという設定が全く同じだった『ママはアイドル!と『若奥さまは腕まくり!』は、記憶の混乱が甚だしくなっています。
更に出演者も異常なほど偏っており、脇役として出演していた『所ジョージ』や当時子役だった『西尾まり』などは、同じような配役で何作品にも出演していました。(上記のと『ママはアイドル!と『若奥さまは腕まくり!』に至っては、中山美穂と三田村邦彦が夫婦役で共演していた)
この点は同時期に流行した大映ドラマとも共通している点です。

いずれにせよ、中山美穂は上記したツッパリ少女役からこのホームコメディドラマの主演を経て大女優へと成長していくのでした。

2曲のミリオンセラー歌手

80年代アイドルでミリオンセラー歌手は現状3人しかいません。
その中で唯一、複数(2曲)のミリオンセラーを出しているのが中山美穂です。
1曲目は”中山美穂&WANDS”名義で発売した『世界中の誰よりきっと』で、183万枚の売上となりました。
これは、80年代アイドルが出した曲としては最大のヒット曲となっています。
2曲目は、正真正銘の中山美穂名義で発売した『ただ泣きたくなるの』で、こちらはオリコン史上100曲目のミリオンセラーとなっています。

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その後の中山美穂

中山美穂は、2002年6月に作家の辻仁成と結婚し芸能活動を休止します。
更にはフランスに移住し、ほとんどファンの目に入る情報はなくなっていきました。
稀に芸能活動をすることもありましたが、その活動は極めて限定的で芸能活動はほぼ引退状況となります。
ファンの多くがこのまま芸能界を引退してしまうと思った2010年、中山美穂は夫である辻仁成原作の映画『サヨナライツカ』に出演(主演)し、その後も少しずつ芸能活動を再開させていきました。

そして完全復帰!!

辻仁成と2014年に離婚した中山美穂は、本格的に芸能活動を再開させます。
2015年には、FNS歌謡祭に19年ぶりに出演(音楽番組の出演は18年ぶり)し、久しぶりにファンへ歌声を披露しました。
2017年には、15年ぶりに民放ゴールデンタイムのドラマ(貴族探偵)に出演し、なんとメイド役を演じ往年のファンを喜ばせます。(ちなみに私も喜びましたw)
更に2018年には映画の主演も決まっています。

中山美穂は80年代最高のアイドル?

個人的に80年代アイドルの最高峰を1人挙げるとするなら、私は中山美穂を選びます。
理由は主に3つです。
1つ目は歌手としても女優としても活躍した点、2つ目は90年代以降も活躍した点、そして3つ目はアイドル時代にネガティブな話題が少なかった点です。
80年代アイドルの象徴的な存在である松田聖子は、郷ひろみとの破局から1ヶ月後に神田正輝と婚約するという衝撃的な恋愛関係を見せましたし(その後も何度か不倫報道があった)、80年代にレコード大賞を2度受賞した中森明菜は、自殺未遂というネガティブな出来事がありました。
また、小泉今日子はキャラクター的にナンバーワンよりオンリーワンのタイプだと思うので、結果この3人より中山美穂がNo.1の80年代アイドルだと思うわけです。

※追記:中山美穂と田原俊彦の関係が写真週刊誌『FOCUS』に報じられたのは1990年以降かと思っていたのですが、調べ直すと1989年(1989年1月27日号)だったので、中山美穂の80年代アイドルNo.1論を再考する必要があるかもしれません・・・

親友の死

中山美穂には、冒頭で記載したモデル時代に活動を共にした親友がいました。
それは1歳年上の遠藤康子という人物です。
中山美穂が最初に事務所移転(スカウトした人物の独立と思われる)した際も一緒に移籍しており、グラビア撮影でも度々一緒になっていたそうです。
『毎度おさわがせします』でブレイクした中山美穂に遅れることになりますが、遠藤康子も『スケバン刑事』の重要な敵役で出演するなどアイドルとして徐々に頭角を現し始め、歌手デビューも決まるのですが・・・

そんな矢先、遠藤康子は17歳の若さで自ら命を絶ってしまいました。

中山美穂はこの親友の死に相当ショックを受け、1つの楽曲を残します。
それが『Long Distance To The Heaven』という楽曲で、自ら作詞・作曲し1988年のコンサートで初披露されました。(当初は『Long Distance 天国へ』というタイトルだった)
アルバム『Mind Game』に入っている曲なので、皆さんも機会があれば是非お聴きいただきたいと思います。

私の好きなミポリン楽曲

私が好きな中山美穂の楽曲は、

WAKU WAKUさせて

と、

「派手!!!」

です。
私は、アイドルから脱却し芸能生活全盛期だった中山美穂の楽曲より、アイドルの全開の時期に歌ったノリノリの曲のほうが好きです。
自分的に、やっぱり中山美穂はアイドルなのです!

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【更新履歴】
2018年02月07日:記事の作成
2019年10月13日:ブログの移転
2019年10月30日:モデル時代の話を追記
2020年10月26日:『中山美穂とTBSのホームコメディドラマ』の項目を追記
2023年03月05日:SNS情報の記載、動画の埋め込み、映画賞受賞情報の拡充
2023年04月05日:アンケート内容の変更
2024年01月04日:オススメ商品の削除、埋め込み動画の一部削除

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