シングル売り上げランキングから女性アイドル界を読み解く

今回は、20世紀(1970年代から1990年代)の女性アイドルにおける、シングルレコード/CDの売り上げランキングから、当時のアイドル界の様子を考えていきたいと思います。
まずは、以下で示す20世紀の女性アイドルのシングル売り上げランキング及びミリオンセールス達成シングルをご覧ください。
※アイドル脱却後の楽曲も含むので、20世紀以降に出された楽曲もあります。

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順位枚数
(万枚)
シングル名アーティスト名発売日
1位229.6CAN YOU CELEBRATE?安室奈美恵1997年2月19日
2位202.1恋しさと せつなさと 心強さと篠原涼子 with t.komuro1994年7月21日
3位184.5WHITE LOVESPEED1997年10月15日
4位183.3世界中の誰よりきっと中山美穂&WANDS1992年10月28日
5位164.7LOVEマシーンモーニング娘。1999年9月9日
6位163.1A浜崎あゆみ1999年8月11日
7位155.4UFOピンク・レディー1977年12月5日
8位148.3Timingブラックビスケット1998年4月22日
9位147.5my graduationSPEED1998年2月18日
10位146.0サウスポーピンク・レディー1978年3月25日
11位139.0Don’t wanna cry安室奈美恵1996年3月13日
12位139.0I’m proud華原朋美1996年3月6日
13位136.7SEASONS浜崎あゆみ2000年6月7日
14位134.3わたしの城下町小柳ルミ子1971年4月25日
15位131.9M浜崎あゆみ2000年12月13日
16位127.9STEADYSPEED1996年11月18日
17位123.0恋のダンスサイトモーニング娘。2000年1月26日
18位122.5YOU ARE THE ONETK presents こねっと1997年1月1日
19位122.1ALL MY TRUE LOVESPEED1998年10月28日
20位120.1ウォンテッド(指名手配)ピンク・レディー1977年9月5日
21位115.0Time goes byEvery Little Thing1998年2月11日
22位113.3MAICCA〜まいっかEAST END×YURI1995年2月13日
23位112.4ちょこっとLOVEプッチモニ1999年11月25日
24位110.2モンスターピンク・レディー1978年6月25日
25位110.1あなたに逢いたくて~Missing You~松田聖子1996年4月22日
26位109.9You’re my sunshine安室奈美恵1996年6月5日
27位109.7Diamondsプリンセスプリンセス1989年4月21日
28位106.7a walk in the park安室奈美恵1996年11月27日
29位105.9Hate tell a lie華原朋美1997年4月23日
30位105.4あなたに会えてよかった小泉今日子1991年5月21日
31位104.8ただ泣きたくなるの中山美穂1994年2月9日
32位103.8Boys & Girls浜崎あゆみ1999年8月11日
33位102.8I BELIEVE華原朋美1995年10月11日
34位101.8DA・YO・NEEAST END×YURI1994年8月21日
35位101.3H浜崎あゆみ2002年7月24日
36位100.0渚のシンドバッドピンク・レディー1977年6月10日
次点99.7碧いうさぎ酒井法子1995年5月10日
【補足説明】
・ブラックビスケッツにはビビアン・スーが在籍
・TK presents こねっとには、観月ありさ、西野妙子、安室奈美恵、大賀埜々(元乙女塾)などが参加している
・Every Little Thingには、黒BUTAオールスターズ出身の持田香織が在籍
・EAST END×YURIのYURIは東京パフォーマンスドールの市井由理
・プリンセスプリンセスは赤坂小町と名乗っていた時代にアイドル的な扱いをされていた時期がある
・安室奈美恵、浜崎あゆみ、華原朋美は、デビュー当時アイドル活動をしていた
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女性アイドル(元アイドル含む)におけるシングルのミリオンセールス達成数は、

ピンク・レディー:5曲
浜崎あゆみ:5曲
安室奈美恵:4曲※(コラボシングルを除く)
SPEED:4曲
華原朋美:3曲※(コラボシングルを除く)
モーニング娘。:3曲 ※(プッチモニ含む)
中山美穂:2曲 ※(中山美穂&WANDS含む)
市井由理(EAST END×YURI):2曲
小柳ルミ子:1曲
松田聖子:1曲
小泉今日子:1曲
プリンセスプリンセス:1曲
篠原涼子:1曲
持田香織(Every Little Thing):1曲
ビビアン・スー(ブラックビスケッツ):1曲
コラボシングル(TK presents こねっと):1曲

となっています。
日本は1990年から2000年までが特にCDが売れた時代であり、シングルCDの売り上げピークは1997年なので、上記ランキングもそれに準ずる形になっていると考えていいでしょう。
1980年代のシングルは、プリンセスプリンセスの『Diamonds』しかミリオンセールスを達成していませんが、この曲も1990年代に入ってからミリオンセールスを達成しているので、1980年代は1人の女性アイドルもミリオンセールスを達成していないということになります。
ちなみに1980年代内でもっとも売れた女性アイドルのシングルレコードは、わらべの『もしも明日が…。』で97万枚の売り上げです。(わらべがアイドルかどうかには議論があるだろうが)

80年代アイドルには3人のミリオンセールス達成者(松田聖子、小泉今日子、中山美穂)がいますが、全員1990年以降の達成で、次点の酒井法子を含めアイドル脱却後に出したシングル曲でのミリオンセールスとなっています。
安室奈美恵、華原朋美、持田香織、浜崎あゆみも、当然アイドル脱却後にミリオンセールスを達成しています。
篠原涼子の『恋しさと せつなさと 心強さと』はアイドルだった時期かどうか微妙なところですが、いずれにせよアイドルソングという扱いで売れたわけではありません。(発売当時は東京パフォーマンスドールに在籍していたが、歌がヒットしたときには脱退していた)
SPEEDと小柳ルミ子はそもそもアイドルに含まれるか微妙なところがあるため、純粋なアイドルがアイドル活動期間中にミリオンセールスを達成した例は、ピンク・レディーとモーニング娘。(プッチモニ含む)の2組しかないということになります。
特に1990年代ほどレコード/CDが売れたわけではない1970年代に、5曲ものミリオンセールスを達成したピンク・レディーは特質した売り上げを誇っていると言えるでしょう。(1970年代は流行ると集中してヒットする傾向にはあったが)

1980年代はアイドルがとても流行っていたのに、なぜレコードが全然売れていないのかと疑問を持つ人もいるでしょうが、その考えはむしろ逆で、流行っていたからこそ、そこまでレコードが売れなかったと考えられます。
なぜかと言うと、1980年代はアイドルの歌がテレビで日常的に流れているので、レコードを買ってまで音楽を聴く必要がなかったのです。
もっと分かりやすく言えば、当時の音楽はレコードからではなくテレビで聴くものだったということです。

以上のように、上記ランキングは単純なランキングデータを示すと共に、アイドル業界における様々な事情を読み取ることができて面白いかと思います。

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