天までとどけ『若林志穂』

若林志穂／若林しほプロフィール

生年月日	1971年9月6日
芸能界入り	『★憧れ！花★夢★星★ －タモリの－キラキラ美少女コンテスト』グランプリその後、『レブロン・アクアマリンイメージガールオーディション』優勝
キャッチフレーズ	－
レコードデビュー	1985年2月25日（テレフォン・キッス）
主要音楽祭受賞歴（最優秀新人賞）	－
主要音楽祭受賞歴（大賞）	－
ゴールデン・アロー賞受賞歴	－
主要映画賞受賞歴（主演賞、助演賞、新人賞）	－
ドラマアカデミー賞受賞歴（主演賞、助演賞、新人賞）	－
紅白歌合戦出場回数（2023年まで）	0回
代表曲（）内はオリコン最高順位	－

1、若林志穂／若林しほプロフィール
2、若林志穂の芸能界デビュー
3、若林志穂のアイドル歌手時代
4、若林志穂と昼ドラ
5、『天までとどけ』の出演
6、その他の女優活動
7、度重なる不運と芸能界の引退
8、現在の若林志穂
9、クイズ
10、アンケート
11、ホームページ・SNS
12、関連記事

若林志穂の芸能界デビュー

若林志穂は日本テレビで放送された美少女コンテストに小学校6年生で優勝し、翌年の『レブロン・アクアマリンイメージガールオーディション』にも優勝して芸能界入りを果たします。
女優のイメージが強い若林志穂ですが、歌手デビューは早く、中学1年生だった1985年2月25日に早々とアイドル歌手としてデビューしています。

アイドルオーディションの一覧とその出身者

1970年から1999年までに行われた、一般人女性を対象としたオーディションや新人発掘型のコンテストの結果（グランプリ、入選者）や著名な落選者などを、この場で一気にまとめたいと思います。ただし、大学が主催するミス・キャンパスや、...

若林志穂のアイドル歌手時代

13歳でアイドル歌手としてデビューし1985年に3枚のシングルを発売した若林志穂でしたが、いずれのシングルも売り上げは振るいませんでした。
結局、アイドル歌手としての活動はこの3枚のシングルのみで、活動期間も1年足らずで終わってしまいます。
1988年にもシングルを1枚出しましたが、それ以外に目立った音楽活動は行わず、以降は女優として活動することになります。

若林志穂と昼ドラ

1981年から1986年にかけて『わが子よ』という子供に不幸が起きる家族もの連続ドラマが、小林千登勢主演のもと年に1シリーズのペースで作られていました。
若林志穂は、この最後のシリーズ『わが子よVI』にて失明する中学生という重要な役を演じます。

このドラマは、月曜日から金曜日までの昼（13時台）に30分間放送される俗に言う“昼ドラ”です。
女性の社会進出が当たり前となった現在は姿を消してしまいましたが、専業主婦が多かった時代は昼ドラが多数作られ、主婦に受けそうな内容のドラマが好んで作られていました。
この昼ドラが、若林志穂の芸能生活に大きな役割を果たすことになるです。

『天までとどけ』の出演

1991年、若林志穂は『わが子よ』と同じTBS昼ドラ枠『花王愛の劇場』で放送された『天までとどけ』に出演します。
昼ドラは、多くの人が仕事や学校に行っている時間に放送されるため、視聴者がそこまで多くなく話題になることも基本的にありません。
しかし、子沢山の大家族をテーマにした『天までとどけ』は大きな話題となりました。
当時は、平日の19時台に放送されていた『追跡』という番組にて大家族モノのドキュメンタリーを扱い流行の兆しを見せていたので、大家族をテーマにしたドラマに注目が集まりやすかったのかもしれません。（追跡で大家族を扱い始めたのは1990年から）

話題となった『天までとどけ』は、翌年にパート2が作られ、視聴率17.1%という昼ドラとしては考えられないような数字を叩き出します。
結局、『天までとどけ』は足掛け9年に渡って8作のシリーズが作られ、最高視聴率は19%（パート6）を記録しました。
昼ドラとして、ここまで長期シリーズのドラマが作られるのは初めてで、結果として視聴者は、ドラマ内でも子どもたちの成長はもちろん、出演する役者（子役）のリアルな成長も見届けることになります。
その後、長期に渡って子供の成長を見守る昼ドラは、森尾由美主演の『大好き!五つ子』や生稲晃子や井上真央が主演の『キッズ・ウォー』に引き継がれていきます。

このドラマで若林志穂は、13人いる子供の長女役を演じていました。
母親役は岡江久美子、父親役は綿引勝彦です。
若林志穂が演じた長女は子供な中ではもっとも注目を集める役で、作中で恩師との結婚、夫との死別、再婚、出産など様々な経験を積むこととなります。
『天までとどけ』は間違いなく若林志穂の代表作であり、多くの人の記憶にも残っているものと思われます。

その他の女優活動

『天までとどけ』以外でも順調に女優活動を続けていた若林志穂は、1997年放送のドラマ『ボディーガード』で日本を代表するミュージシャンの長渕剛と共演します。
『とんぼ』や『しゃぼん玉』に代表される長渕剛主演のアウトローなドラマは、長渕剛自身が制作に関わっていることでも有名で、キャスティングにも大きな影響があったものと想定されます。
そんな長渕剛に気に入られたのか、若林志穂は『とんぼ』の後日談となる映画『英二』（1999年公開）でも長渕剛と共演することになりました。

※この頃、若林志穂は名前を若林しほに改名しています。

度重なる不運と芸能界の引退

順調そうに見えた若林しほの活動でしたが、2001年に大きな転機が訪れます。
自宅近くで犯人と警察官の2人が亡くなるという殺人事件に巻き込まれ、そのショックから芸能活動を休止することになってしまうのです。
その後、事務所を移籍し若林志穂に名前を戻して芸能界に復帰しますが、2008年に『天までとどけ』で共演した金杉太朗（三男役）が駅のホームから転落死したことをきっかけに再び精神を病み、結局、芸能界引退となってしまいました。

現在の若林志穂

このようにして表舞台から姿を消した若林志穂でしたが、2023年9月にX（旧Twitter）を開設しパワハラやセクハラの問題を積極的に発言するようになります。
更に自身に起きたことについても、極めて重要な話を始めます。
1990年代の末頃、映画で共演した薬物関連で逮捕歴のある日本を代表するミュージシャンのNに監禁、強姦、暴行、脅迫され、それが原因でPTSDを発症（後に複雑性PTSDに発展）したことを告発したのです。
その後は、過食症やアルコール依存などの症状も発症したそうです。

最初の芸能活動休止は殺人事件の目撃が原因とされていましたが、様々な出来事が自分の中で繋がってしまい、大物ミュージシャンNが自分を殺害しに来るという脅迫概念があったと語っています。
それ以外にも、『天までとどけ』で起きた窃盗事件で犯人に疑われたことや、殺人事件に巻き込まれた後に精神が患っていることを舞台関係者が週刊誌に売ったことなどが重なり、芸能界にいられなくなったそうです。

以上のように、若林志穂の発言は極めて重大な内容が含まれており、日本の芸能界に巣食う問題として今後大きな話題になるかもしれません。