80年代で唯一成功した女性アイドルグループ『Wink』

Winkプロフィール

80年代アイドルのWink

メンバー生年月日 相田翔子:1969年12月4日
鈴木早智子:1969年2月22日
芸能界入り 相田翔子:オーディション
鈴木早智子:スカウト
キャッチフレーズ
レコードデビュー 1988年4月27日(Sugar Baby Love)
主要音楽祭受賞歴
(最優秀新人賞)
主要音楽祭受賞歴
(大賞)
1989年日本レコード大賞(淋しい熱帯魚)
1989年全日本有線放送大賞グランプリ(淋しい熱帯魚)
ゴールデン・アロー賞
受賞歴
主要映画賞受賞歴
(主演賞、助演賞、新人賞)
ドラマアカデミー賞受賞歴
(主演賞、助演賞、新人賞)
紅白歌合戦出場回数
(2023年まで)
1回
代表曲
()内はオリコン最高順位
88年:Sugar Baby Love(20位)
88年:愛が止まらない 〜Turn it into love〜(1位)
89年:涙をみせないで 〜Boys Don’t Cry〜(1位)
89年:淋しい熱帯魚(1位)
89年:One Night In Heaven 〜真夜中のエンジェル〜(1位)
90年:Sexy Music(1位)
90年:夜にはぐれて 〜Where Were You Last Night〜(2位)
93年:咲き誇れ愛しさよ(9位)
94年:トゥインクル トゥインクル(28位)
他多数

スポンサーリンク

目次

Wink結成前の芸能活動

Winkの2人は、実はWink結成のかなり前から芸能活動をスタートさせています。
相田翔子は、Wink結成の4年前ごろにオーディションを受け芸能事務所に所属し、本名の鈴木敬子としてドラマの脇役として出演したこともありました。
更に、アイドルとしてレコードデビューすることも決まっていたのですが、周囲の反対や学業との兼ね合いなどで残念し芸能活動を一旦休止させます。
鈴木早智子も、Wink結成の5年前ごろからオーディションを受けはじめ、スカウトにより芸能事務所に所属したこともあったのですが、程なくして退所します。
このように1度は芸能界入りを挫折しかけた2人でしたが、その後もアイドルオーディションなどを受けていたそうです。

こんな2人が初めて交わるのが、アイドル雑誌『UP TO BOY』の『ミス・アップ』というコンテストで、まずは鈴木早智子が東智子の名で7代目のグランドチャンピオンに選ばれ、相田翔子も同コンテストで9代目のグランドチャンピオンに選ばれます。
このように細々とした芸能活動を行っていた2人でしたが、相田翔子が高校を卒業し芸能活動への制限がなくなった1988年4月に満を持してWinkが結成されます。

アイドルオーディションの一覧とその出身者
1970年から1999年までに行われた、一般人女性を対象としたオーディションや新人発掘型のコンテストの結果(グランプリ、入選者)や著名な落選者などを、この場で一気にまとめたいと思います。 ただし、大学が主催するミス・キャンパスや、...

順調な芸能界デビュー

Winkのデビューは1988年4月27日ですが、この頃は全盛を誇ったアイドルブームも終焉が見えかけていました。
また、Winkの2人が新たに所属した芸能事務所『アップライトミュージック』は、1987年にできたばかりの新興事務所だったので、Winkのデビューは前途多難になることが予想されましたが、Winkはこういった悪条件にもかかわらず、デビュー曲からいきなりゴールデンのドラマ主題歌という好待遇を受けます。
しかもデビュー曲の『Sugar Baby Love』が主題歌に採用されたドラマ『熱っぽいの!』は、南野陽子が主演していたドラマで、彼女を差し置いて主題歌を歌ったということです。
この『Sugar Baby Love』はスマッシュヒットし、Winkの2人は幸先が良いアイドル人生をスタートさせるのでした。

スポンサーリンク

『愛が止まらない 〜Turn it into love〜』で大ブレーク

デビューから半年が過ぎたWinkは、再び南野陽子主演のドラマ『追いかけたいの!』の主題歌を歌うことになります。
それが『愛が止まらない 〜Turn it into love〜』で、ご存知の通りこれが空前のヒット(Wink最大のヒット)となるのです。
以降、日本中にWinkブームが起き、当時あったランキング式の歌番組(ベストテンやトップテン)では、2曲が同時ランクインするという異常事態まで発生していました。
また、この時期は2人の無表情で行うダンスも大きな話題となっていました。

快挙!日本レコード大賞受賞

日本中で起こったWinkブームも冷めやらぬ中に出した5枚目のシングル『淋しい熱帯魚』(1989年7月5日発売) で、Winkはさらなる功績を残します。

それは、1989年のレコード大賞受賞です。

女性アイドルがレコード大賞を受賞したのは、ピンクレディー、中森明菜に次ぐ快挙で、更にデビューから1年7か月での受賞は、1970年以降ではBBクィーンズ、光GENJIに次ぐ速さとなります。
レコード大賞以外の賞があまり獲れなかった理由は、1988年に各音楽賞が昭和天皇の体調悪化により自粛した影響で、1989年の音楽賞は1988年分も含めて光GENJIが獲得する例がほとんどでした。
レコード大賞は1988年も実施したので、1988年は光GENJI、1989年はWinkが大賞を受賞したのですが、もしレコード大賞が1988年の実施を自粛していたら、Winkのレコード大賞受賞はなかったのかもしれません。

主要音楽祭の受賞者一覧!賞レースに翻弄されたアイドルたち
1970年代後半から1980年代には1年に1回開催される形の音楽賞が多数ありました。 そんな音楽賞における大賞相当の賞および最優秀新人賞相当の賞の受賞者を、この場で一覧化していきたいと思います。 対象とする期間は、当サイトで扱う...

80年代アイドルで唯一のグループアイドル成功例

おニャン子クラブという極めて特殊なグループを除き、80年代の女性アイドルにはグループアイドルの成功例がないに等しく、80年代の女性アイドルは基本的に全て単独のアイドルになります。
70年代はピンクレディーとキャンディーズという大成功したアイドルグループがいたのですが、80年代のアイドルグループはことごとく失敗していました。(例:少女隊)
Winkのヒットは、ピンクレディー以来およそ10年ぶりの女性アイドルのヒットで、当時のメディアはWinkのことをピンクレディーの再来とよく言っていました。

80年代のアイドルグループ一覧&メンバーまとめ
キャンディーズが1978年に、ピンク・レディーが1981年にそれぞれ解散してしまい、この2組の解散ショックからか、1980年代前半は女性アイドルグループがほとんど売れませんでした。 そんな1980年代も半ばとなった1985年に『お...

Winkは最後の80年代アイドル?

松田聖子のデビュー以降、空前のブームとなった80年代アイドルですが、さすがに80年代終盤になるとそのブームには限りが見えてきました。
そんな状況の中でWinkは登場し大ヒットしたのです。
しかし、Winkの登場をもってしてもアイドルブームが再興することはなく、Winkが80年代のアイドルブームの最後を飾る形となりました。

Winkと洋楽カバー

Winkの楽曲はデビュー曲を含め洋楽カバーが多いことで知られています。
最大のヒット曲『愛が止まらない 〜Turn it into love〜』も、オーストラリア人歌手のカイリー・ミノーグが歌った『Turn It Into Love』のカバー曲です。
カイリー・ミノーグは『ラッキー・ラブ』や『フィーヴァー』などの世界的なヒット曲があり、Winkのブームより前に『ラッキー・ラブ』を発表していますが、アルバム曲の『Turn It Into Love』当時の日本人にはまだあまり知られていなかったと記憶しています。
オリジナル曲『淋しい熱帯魚』がヒットして以降のWinkは、オリジナル楽曲のシングルが増えていきますが、カップリング曲などでは、依然と洋楽カバーを歌う機会が多くありました。
ということで、以下にWink楽曲の主な洋楽カバーと、原作情報をまとめます。

Sugar Baby Love → 原曲:Sugar Baby Love(1974年、ルベッツ)
愛が止まらない → 原曲:Turn it into love(1988年、カイリー・ミノーグ)
涙をみせないで → 原曲:Boys Don’t Cry(1988年、ムーラン・ルージュ)
Sexy Music → 原曲:Sexy Music(1981年、ノーランズ)
夜にはぐれて → 原曲:Where Were You Last Nigh(1989年、アンキー・バッガー)

この中で、ルベッツの『Sugar Baby Love』と、ノーランズの『Sexy Music』は洋楽としても有名でしたが、それ以外の曲はあまり有名ではなく、ムーラン・ルージュはユーゴスラビア(当時)のバンド、アンキー・バッガーはスウェーデンの歌手と、どちらもあまり聴き慣れない非英語圏の楽曲でした。

1990年代のWink

Winkは1980年代終盤に登場し、80年代アイドルブーム終了と共に消えていったという印象があり、実際にそういった部分もありますが、90年代に入ってからもヒット曲を出しています。
デビューから5年が過ぎた1993年の9月8日に発売した19枚目のシングル『咲き誇れ愛しさよ』は、30万枚以上の売上を残していますし、21枚目のシングル『トゥインクル トゥインクル』はオリコンチャートこそ28位止まりでしたが、関東地方では『TOKYO CITY KEIBA』のCMに採用されました。
このCMは、アニメ『ちびまる子ちゃん』の放送休止期に放送され平均視聴率は18.2%を誇った『ツヨシしっかりしなさい』のCMで流れていたため、売り上げ以上に耳にする機会が多かったと思われます。(Winkは『ツヨシしっかりしなさい』のエンディングも歌っている)
このように、Winkは90年代に入ってからもそれなりの人気をキープしていたのです。

活動休止とその後のWink

90年代も一定の人気を保っていたWinkも時代の流れには逆らえず、1996年3月31日をもて活動停止となります。
その後しばらくして、相田翔子はバラエティ番組で人気を博し『笑っていいとも!』をはじめとする人気番組にもレギュラー出演していました。
TBS系の『ウルルン滞在記』に至っては、7年間という長期間に渡りアシスタントを務めることとなります。

一方、鈴木早智子はあまり芸能活動に恵まれない部分が多い状況で、Wink解散後の2人は明暗を分ける結果となってしまいました。

Winkの再結成

Winkは活動停止後、何度か再結成しています。(解散はしていないので正確には再結成ではないが)
最初の再結成は、1998年12月29日放送されたレコード大賞の40周年記念番組で、続いて、1999年12月30日放送の『超える!テレビ』、2008年12月30日放送の『第50回輝く! 日本レコード大賞』といずれも年末の特別番組で一夜限りの再結成を行います。
その後は、様々な理由から再結成は難しいだろうと思われていましたが、2018年、NHKの『思い出のメロディー』で10年振りの再結成を果たし大きな話題となりました。
この『思い出のメロディー』は夏の紅白と称される番組なので、2018年の紅白歌合戦出場もあるかと個人的に期待していたのですが、あえなく落選でした。(TДT)

私の好きなWink楽曲

Winkの代表曲と言えば『愛が止まらない 〜Turn it into love〜』と『淋しい熱帯魚』で、どちらが好きかはファンの中でも意見が分かれるのですが、私はどちらかといえば『淋しい熱帯魚』派です。
『淋しい熱帯魚』は、あの有名な大魔神ダンスも見れますし、何よりもカバー曲ではなくオリジナル楽曲なところがお気に入りです。
ただ1番好きな楽曲は、この2曲の間に出された

涙をみせないで 〜Boys Don’t Cry〜

となります。
この楽曲のほうが前後に発売された2曲より明るい曲調で好きなのと、Winkを紹介する番組などで『愛が止まらない 〜Turn it into love〜』と『淋しい熱帯魚』ばかりが流れるので、この2曲に対しお腹いっぱいになっているところもあります。(^_^;)

それ以外では、『咲き誇れ愛しさよ』が改めて聴いても良い曲だと思いました。

スポンサーリンク

WinkのMV(公式)

クイズ

只今制作中・・・
少々お持ちください。m(_ _)m

アンケート

2023年4月、ブログのリニューアルに伴いアンケートを新しいものに差し替えました。
投票数はリセットされているので、過去に投票した人も再びの参加をお待ちしております。
※60組以上から選択可能な本格的なアンケートは『こちらのページ』から!
20世紀を代表するアイドルグループと言えば?(簡略版)

選択肢が足りない(増やす)
完全版へGO!
※こちらのアンケートは簡略版です。以下で示す『完全版』が本番のアンケートになりますので、そちらでの投票もお願いします。

※その他のアンケート・人気投票は『アンケート記事の一覧』から!

ホームページ・SNS

【Wink】
ホームページ:レコード会社
You Tube:Wink

【相田翔子】
ホームページ:公式ホームページ
ブログ:こんな翔子に誰がした?

【鈴木早智子】
ホームページ:公式ホームページ
Instagram:sachiko.suzuki_official

関連記事

目次に戻る
20世紀アイドルのデビュー日一覧
20世紀アイドルの生年月日一覧
80年代アイドルの記事一覧
80年代のアイドルグループ一覧

スポンサーリンク
【更新履歴】
2018年12月10日:記事の作成
2019年09月17日:ブログの移転
2023年02月22日:SNS情報の記載、動画の埋め込み
2023年05月03日:新しいSNS情報の記載
2024年01月04日:オススメ商品の削除、埋め込み動画の一部削除
タイトルとURLをコピーしました