1980年代は歌手型アイドルが全盛で、歌手デビューの日を見ればそのアイドルの活躍時期をおおよそ把握することが出来ました。
例えば
1980年デビューなら、松田聖子、柏原よしえ、河合奈保子
1982年デビューなら、松本伊代、小泉今日子、堀ちえみ、石川秀美、早見優、中森明菜
1984年デビューなら、荻野目洋子、岡田有希子、菊池桃子
1985年デビューなら、斉藤由貴、本田美奈子、浅香唯、中山美穂、南野陽子、おニャン子クラブ
のように歌手デビューの年さえ把握出来れば、活躍の時代も想定がついたのです。
しかし歌手型アイドルが廃れていった1990年代は、アイドルの歌手デビュー年だけを見ても活躍の時期は分かりません。
ということで、以下で90年代アイドルの大まかな活躍の時期と、トップアイドルの遍歴をまとめていきたいと思います。
宮沢りえと3Mの時代
| 月日 | 出来事 |
|---|---|
| 1990年04月 | 東京パフォーマンスドール結成 |
| 1990年末 | 宮沢りえのふんどしカレンダーが発売 |
| 1991年03月31日 | 乙女塾活動終了 |
| 1991年04月13日 | 桜っ子クラブさくら組結成 |
| 1991年05月15日 | 観月ありさ歌手デビュー |
| 1991年11月13日 | 宮沢りえの写真集『サンタ・フェ』が発売、150万部を超える大ヒット |
| 1992年06月25日 | 森高千里『私がおばさんになっても』発売 |
| 1992年11月27日 | 宮沢りえ、貴花田(当時のしこ名)と婚約発表 |
| 1993年01月27日 | 宮沢りえ、貴花田との婚約解消 |
1990年代初めに人気を得たアイドルは、何と言っても宮沢りえです。
宮沢りえの写真集(サンタ・フェ)売り上げは、歴代の圧倒的な1位で、2位の倍、3位の3倍という突出した売り上げを誇っています。
しかし話題先行で売り出し続けた副作用か、貴花田と婚約を解消したあたりから次第に雲行きが怪しくなっていきました。
同じ時期に、観月ありさも歌にドラマにバラエティにと大活躍し、牧瀬里穂も『CM NOW』の読者が選ぶCM大賞で2年連続(1990年、1991年)1位を獲得します。
この宮沢りえ、観月ありさ、牧瀬里穂の3人は名字のイニシャルから『3M』と呼ばれ、1990年代初めに大きな人気を得ることとなりました。
一方、1980年代から続く旧来型のアイドルファンの心を掴んだのは乙女塾の出身アイドルです。
上記した3人は既に80年代アイドル(歌手型アイドル)とは異質の存在となっており、1980年代から続く歌手型アイドルのファンは乙女塾などに80年代アイドルの幻影を感じていたようです。
この乙女塾に加え、東京パフォーマンスドールや桜っ子クラブさくら組など、当時は大人数のアイドルグループが次々と誕生する時代でした。
また1980年代から活躍している森高千里は、1990年代に流行したガールズポップの1人となり人気を博します。
同じく1980年代から活躍している西田ひかるも歌手活動が盛んとなり、NHK紅白歌合戦の出演は4回を数えます。
1985年デビューの森口博子は、1990年代にバラドルの女王としてレギュラー番組を多数抱えた他、歌もヒットしNHK紅白歌合戦の出場は6回となっています。
内田有紀の人気上昇
| 月日 | 出来事 |
|---|---|
| 1994年04月28日 | 内田有紀主演ドラマ『17才-at seventeen-』放送開始 |
| 1994年07月21日 | 篠原涼子『恋しさと せつなさと 心強さと』発売 |
| 1994年08月21日 | 市井由理参加ユニットEAST END×YURI『DA.YO.NE』発売 |
| 1994年09月17日 | 桜っ子クラブさくら組解散 |
| 1994年09月30日 | CoCo解散 |
| 1994年10月21日 | 内田有紀歌手デビュー、デビューシングル初登場1位の快挙を達成 |
| 1995年初め | 宮沢りえ映画『蔵』降板 |
1990年代中盤、宮沢りえに続いて頭角を現したのが内田有紀です。
内田有紀が打ち立てた女性ソロ歌手によるデビューシングル初登場1位の記録は、未だに破られていない唯一の記録となっています。
もちろん内田有紀のメインの仕事は女優なので、ドラマや映画への出演も多数に渡っています。
奥菜恵も内田有紀と同時期に同じような活動で人気を博しました。
一方、音楽界では篠原涼子が『恋しさと せつなさと 心強さと』で200万枚以上の大ヒットを飛ばし、小室哲哉ブームのきっかけを作ります。
篠原涼子と同じ東京パフォーマンスドール出身の市井由理は『EAST END×YURI』を結成し、日本語ラップとして初めてのヒット作を生み出しました。(ミリオンセラーが2作)
コギャルのカリスマ安室奈美恵の誕生
| 月日 | 出来事 |
|---|---|
| 1995年04月26日 | 安室奈美恵ソロデビュー |
| 1995年10月28日 | 雛形あきこ、鈴木紗理奈出演の『めちゃ×2モテたいッ!』放送開始 |
| 1995年~1996年 | 女子高生を中心にアムラーが流行 |
1992年から活動していた『SUPER MONKEY’S』が1995年に『TRY ME』を初ヒットさせ、メインボーカルの安室奈美恵はソロ活動となるのですが(残りのメンバーはMAXとして活動)、この安室奈美恵の人気が女子高生の間で高まっていき、安室奈美恵のファッションスタイルを真似るアムラーという社会現象を巻き起こします。
このアムラー現象はギャルブームやコギャルブームへと発展し、渋谷を中心とした若者文化が花開くきっかけとなりました。
また、イエローキャブ所属の雛形あきこのテレビ出演が増え、グラビアアイドルブームが本格化していったのもこの時期です。
広末涼子ブーム
| 月日 | 出来事 |
|---|---|
| 1996年春 | ドコモのポケベルCM『広末涼子、ポケベルはじめる』が放送開始 |
| 1996年04月15日 | 小室哲哉プロデュース作品がオリコンチャートTOP5を独占 |
| 1996年07月02日 | 観月ありさ主演ドラマ『ナースのお仕事』放送開始 |
| 1996年08月05日 | SPEEDデビュー |
| 1996年09月01日 | SUPER MONKEY’S解散 |
| 1996年12月31日 | 安室奈美恵『日本レコード大賞』受賞 |
| 1997年02月19日 | 安室奈美恵『CAN YOU CELEBRATE?』発売 |
| 1997年04月15日 | 広末涼子歌手デビュー |
| 1997年07月07日 | 広末涼子出演ドラマ『ビーチボーイズ』放送開始 |
| 1997年08月 | 菅野美穂写真集『NUDITY』発売 |
| 1997年10月22日 | 安室奈美恵、trfメンバーのSAMとの結婚を発表 |
| 1997年12月31日 | 安室奈美恵『日本レコード大賞』2年連続受賞 |
| 1997年12月31日 | 広末涼子デビュー1年目でNHK紅白歌合戦出場 |
| 1997年12月31日 | 安室奈美恵NHK紅白歌合戦を最後に産休へ |
1990年代中盤の安室奈美恵は小室哲哉ブームに乗って全盛期を迎えますが、20才でまさかのできちゃった結婚をし産休に入ります。
この時期に世間からの注目を浴びた人は広末涼子でした。
広末涼子が早稲田大学へ初登校する際は、ファンやマスコミや野次馬が殺到しパニック状態になったほどです。
また、安室奈美恵の後輩である沖縄アクターズスクール出身のSPEEDもデビューと共にブレイクし、沖縄アクターズスクール出身のアーティストが歌謡界を席巻することとなります。
ASAYANとモーニング娘。の流行
| 月日 | 出来事 |
|---|---|
| 1998年01月28日 | モーニング娘。メジャーデビュー |
| 1998年04月08日 | 浜崎あゆみ歌手として再デビュー |
| 1998年07月01日 | 鈴木あみデビュー |
1990年代終盤に大きな人気を得た『ASAYAN』は当時流行っていたドキュメント型のバラエティ番組で、後に誕生するアイドルやアーティストなどをオーディション段階から密着し、ASAYAN出身者はデビュー前から注目を浴びることになります。
このASAYANで特に注目を集めたのがモーニング娘。と鈴木あみで、デビュー間もなくからヒット曲を連発することとなりました。
特に人数が多くバラエティ色の強かったモーニング娘。への注目が集まっていきます。
また、2000年代以降にカリスマ歌手として成長する元アイドル女優の浜崎あゆみが歌手として再出発を果たしたのもこの時期となります。
深田恭子のセンセーショナルなデビュー
| 月日 | 出来事 |
|---|---|
| 1998年07月07日 | 深田恭子主演ドラマ『神様、もう少しだけ』放送開始 |
| 1998年11月 | ドコモのポケベルのCMが広末涼子から加藤あいに引き継がれる |
| 1998年12月09日 | 宇多田ヒカルデビュー |
| 1998年12月31日 | モーニング娘。『レコード大賞最優秀新人賞』受賞 |
| 1999年01月08日 | 中谷美紀主演ドラマ『ケイゾク』放送開始 |
| 1999年06月26日 | 広末涼子が早稲田大学初登校、3000人が集まりパニックに |
| 1999年09月09日 | モーニング娘。『LOVEマシーン』発売(後藤真希の加入) |
| 1999年09月25日 | 広末涼子主演映画『秘密』公開 |
1990年代終盤に入っても広末涼子の人気はまだまだ継続中でしたが、新しい芽として深田恭子や加藤あいが登場します。
特に深田恭子はドラマ『神様、もう少しだけ』でエイズにかかる女子高生というセンセーショナルな役でデビューを飾り、一気に人気を得ることとなりました。
また、後藤真希が加入したモーニング娘。の『LOVEマシーン』が大ヒットし、10年弱続いたアイドル冬の時代を終わらせるほどの注目を浴びることになります。
以降の音楽界は、モーニング娘。を初めとした『ハーロー!プロジェクト』中心のアイドル色の強いグループと、宇多田ヒカルの登場で一新されたアーティスト色の強いグループに住み分けがされていき、この住み分けに上手く適用できなかった人たちは歌手としての地位を失っていきました。
まとめ
以上の出来事を大まかにまとめると、
1、宮沢りえが話題先行で人気を集めるも、あまりの話題先行に批判の声も挙がり人気が低迷
2、内田有紀の人気が徐々に高まり、デビュー曲でいきなりオリコン1位の快挙を達成
3、大ブームとなった小室哲哉が元アイドルの多数プロデュース(篠原涼子、華原朋美など)
4、安室奈美恵がコギャルのカリスマとなるが、1997年にまさかのできちゃった結婚
5、広末涼子の人気が高まり、入学した早稲田大学初登校の際は大騒動に
6、SPEEDがデビューから大ブレイク(ただしアイドルとの関係性は薄い)
7、オーディション番組ASAYANが話題となり、特にモーニング娘。と鈴木あみに注目が集まる
8、深田恭子がセンセーショナルなデビューを飾り大きな話題に
となります。
1990年代はアイドル冬の時代と言われ、1980年代のアイドルブームのように語られることの少ない時代ですが、こうやってまとめてみると変化に富んで意外に面白い時代だったようにも感じます。
クイズ
只今制作中・・・少々お持ちください。m(_ _)m
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