コラム一覧

当カテゴリは、アイドル個人のことではなく20世紀におけるアイドル界全体に関する記事の一覧です。

時代ごとのアイドルとアニメ(アニメソング)の関係性

いきなりですが、以下のアニメとその主題歌の一覧をご覧ください。

アニメ名 主題歌 歌手
みなしごハッチ みなしごハッチ 島崎由理
あしたのジョー あしたのジョー 尾藤イサオ
エースをねらえ! エースをねらえ! 大杉久美子
キャンディ♥キャンディ キャンディ♥キャンディ 堀江美都子
キューティーハニー キューティーハニー 前川陽子
科学忍者隊ガッチャマン ガッチャマンの歌 子門真人
宇宙戦艦ヤマト 宇宙戦艦ヤマト 佐々木功
デビルマン デビルマンの歌 十田敬三
魔女っ子メグちゃん 魔女っ子メグちゃん 前川陽子

これは1970年代に流行ったアニメとその主題歌の一覧で、多くの人は何となく主題歌が頭に浮かぶのではないでしょうか?
これらアニメの主題歌は、アニメの内容がそのまま歌詞になっていて、そのアニメでしか使えないような楽曲となっています。(曲名もほとんどアニメのタイトル通り)
1970年代のアニメは、ほとんど例外なくこういった主題歌がアニメに採用されていました。
歌唱している人もほとんどがアニメソングを専門的に扱う歌手で、当時はこのような歌手たちが一般的な歌謡曲を歌う歌手よりも低く見られていたのです。

そして1981年、このような考えを大きく変えるアニメが登場します。


1980年代の歌番組事情

1970年代から1980年代にかけては歌番組が高い人気を博しており、1980年代以降は『夜のヒットスタジオ』、『ザ・ベストテン』、『ザ・トップテン』という3つ歌番組が“3大音楽番組”として君臨していました。
以上の歌番組はいずれもゴールデンタイムに放送されており、当時は歌番組がほとんどレギュラー放送されなくなった現在とは全く違う番組編成となっていたのです。
特にアイドルブームが訪れた1980年代は、テレビを付ければ常にアイドルが歌を歌っているような状態にまでなり、テレビとアイドルの深い関係性が築かれていきます。

そんな1980年代当時の歌番組事情を、以下で解説していきます。
まずは、当時の歌番組のデータをご覧ください。



1980年代にヒット曲を生んだアイドル以外の女性歌手

1970年代は、アイドル歌謡以外にも、歌謡曲、フォークソング、ニューミュージックなどといった多様なジャンルから有望な若い女性歌手が次々と誕生しました。
荒井由実(松任谷由実)、中島みゆき、竹内まりあ、高橋真梨子、テレサ・テン、矢野顕子、尾崎亜美、杏里、山本潤子、大貫妙子、久保田早紀、五輪真弓、八神純子、渡辺真知子、庄野真代、小坂明子、大橋純子、麻生よう子、内藤やす子、桑江知子、欧陽菲菲、研ナオコ、石川優子、松原みき、森田童子、山崎ハコ・・・1970年代の(アイドル以外の)女性歌手は数々のヒット曲を生み出し、その後の日本歌謡界に大きなインパクトを与えた人も多数存在しています。(この他に演歌歌手もいるがここでは言及しない)
しかし松田聖子がデビューした1980年以降、アイドルブームがより一層高まったことで、極一部の人を除きアイドル歌謡以外の分野で活躍する新人女性歌手が駆逐されてしまいます。


分散化する90年代アイドル② 『グラビアアイドルの台頭』

1990年代におけて、既存のアイドル定義がもっとも崩れた原因はグラビアアイドルの存在にあります。
80年代アイドルの主な活動は歌手活動でしたが、1990年代に生まれたグラビアアイドルは名前の通りグラビア活動がメインとなりました。
1990年代は歌番組自体がなくなってきているので、グラビアアイドルのような歌手以外の活動をメインとした新しいアイドル像が誕生するのも、当然といえば当然の話でしょう。

このような当時の状況について、分かりやすい例がいくつかあります。
例えば、1990年に一回終了した女性アイドルを対象とするコンテスト『ミスマガジン』は、『ミスヤングマガジン』としてグラビアアイドルに特化する形で1996年に復活、ヤングマガジンのライバル誌のヤングジャンプも『全国女子高生制服コレクション』として同じようなコンテストを1992年から実施しています。
更に、1992年に始まった『フジテレビビジュアルクイーン』は1995年あるいは1996年以降にグラビアドルに特化したプロジェクトに変化し、同様のシステムとして『日テレジェニック』も1998年から始まります。
以上のことから分かるように1990年代中盤以降は何かとグラビアアイドルが注目されていくのです。

この時代、特に台頭したグラビアアイドルの芸能事務所が『イエローキャブ』で、雛形あきこ、山田まりあ、小池栄子、佐藤江梨子などの有名グラビアアイドルを次々と世に送り出します。
また、1990年代後半以降には新たな勢力(芸能事務所)として、『アバンギャルド』や『アーティストハウス・ピラミッド』所属のグラビアアイドルも台頭していきます。


アイドルブームを支えたドラマ作品群『大映ドラマ』

日本のテレビ界では、1970年代から1980年代にかけて、あるドラマ制作会社に大きな注目が集まりました。
それは映画会社の大映から分社化された大映テレビで、この大映テレビが作るドラマが『大映ドラマ』と呼ばれ大きな話題となったのです。
この大映ドラマの特徴は、

・突拍子もないストーリー展開
・現実を完全に無視した数々の出来事
・過剰すぎる演出
・出演俳優の異常な偏り(役柄も似通う)

などで、今の若者が予備知識なしで観たら、度肝を抜かれること間違いなしです。(;^_^A