AKB48グループや坂道シリーズに代表される現在の大人数型アイドルグループは、歌番組で歌を披露する際に口パクとなっているケースが当たり前となっています。
昭和期のアイドル(70年代アイドル、80年代アイドル)はテレビ番組でもイベント会場でも生歌が当たり前で、歌詞を間違うNG集などもよく放送されていました。
動画サイトなどの発展により、昔のアイドルが生歌を披露している映像を目に出来る機会も増え、当時を生きた人だけではなく最近の若者までもが、(昔のアイドルのほうがレベルが高かったという意味で)『昔のアイドルと今のアイドルとはレベルが違う』などと言うようになっています。
確かに現在のアイドルが稀にテレビなどで生歌を披露した際は、かなり歌唱力のレベルが低いことが多いようです。
しかし、この考えは根本的に間違っています。
現在のアイドルは基本的にグループで活動し、そのグループの人数も大人数化してきています。
その結果、歌唱時に複雑で激しいダンスをすることが一般的になっているのです。
昔のアイドル曲にも振り付けはありましたが、そこまで複雑なダンスを行うことはありませんでした。
ハッキリ言ってしまうと、今のアイドルはそもそも生歌を歌うことを前提としない振り付け構成となっています。
もしあのダンスをしながら生声で歌うとなると、息は切れ切れでマイクもキレイに音を拾えず、何よりも歌うことにまるで集中できません。
つまり、現在のアイドルはアイドル歌手ではなくアイドルダンサーなのです。
アイドル歌手とグラビアアイドルが違うジャンルであるように、現在のアイドルと昭和期のアイドルとでは主たる活動に微妙なズレが生じています。
今のアイドルは歌のレッスンよりもダンスのレッスンのほうに時間を割く必要があるでしょうから、歌唱力がおざなりになるのは致し方ない部分もあるわけです。
歌のレベルだけを基準に優劣をつければ確かに昔のアイドルのほうがレベルが高いでしょうが、ダンスのレベルは今のアイドルのほうが高いわけで、単純に今と昔でアイドルの優劣をつけることはできません。
更にグループの人数が多いということは人の選別も甘くなり外見的なレベルも低くなりがちですし、そもそも少子化の現在はアイドルになる対象年齢の母数が少ないという問題もあるため、容姿で昔のアイドルのレベルが高くなるのも当たり前の話と言えます。
以上、昔のアイドルを扱うブログなのに、今のアイドルの肩をもってアイドル論を語ってみました。Σ(゚Д゚)


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